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春色4 ページ4

A「え、お兄さん…?」

息を切らして、駆け寄ってきたのは、なんとあのお兄さん…。

A「どうして、どうして、私の名前…」

私は名乗ったことなどないはずだ。それなのにどうして、

兄さん「それ、は、ネームプレート…っ」

A「あ、………っ。」

なんと。お恥ずかしい。

A「っち、違くて、さっきのお姉さんは?お兄さんのこと探して…」

兄さん「あぁ、あの人。俺の姉だよ。姉が何か悪い事言ったの?」

A「?」

兄さん「ほら、目元。泣いてる。」

お兄さんは更に私に近づき、頬に光る涙を優しく拭った。

A「っ…?!」

あまりの衝撃。
骨張った大きな、綺麗な手が、私に触れる、その衝撃。
いつもの様に顔を隠そうにも、その手が再び頬を包んでいて。

見つめ合う瞬間に息が止まった。

兄さん「うん。もう大丈夫だよ。」

そう言ってお兄さんは、私を抱きしめた。

兄さん「何か悩んでるのなら、僕に言ってよ。君にはたくさんの借りがあるし、



何より、僕は君のこと好きなんだから。」

A「え、えっ!!お兄さん?!」

兄さん「ご、ごめんね、忘れていいから。後半カット!!言うつもりじゃ…っ、」

A「私もっ!!」

兄さん「…え?」

A「独り善がりな一目惚れだと思った。でも、違ったんですね。今、とても幸せです。
改めて。私も、お兄さんのこと好きです。
私で良ければ、」

兄さん「付き合って下さい。」

私とお兄さんは、顔を見合わせる。
そして、どちらからともなく、笑顔になった。

桜舞い散る新しい1歩。
頬の色は、暖かな春色。

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設定タグ:短編集 , リメル , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:リメル | 作成日時:2017年11月3日 21時

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