やくそく ページ13
・
「やっぱ安定だよね。ラーメンって」
「基本的に冒険できないですよね」
「俺？冒険しないかもなー」
・
モールについたら、繋いでた手をパっと離されてしまって
少しだけ寂しさが残ったままラーメンを食べた。
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そのまま、夜が来るのを待つようにブラブラすることになった。
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繋ぎたいって思った右手は、二宮さんの速度に合わせて揺れる
・
あって、その揺れが止まったのは雑貨屋だった。
・
「懐かしいな、ここ」
「ネックレス買ったところですよね？」
「そうそう」
・
スルーしようとまた揺れる手を、はじめて掴んだ
・
「見てもいいですか？」
「なに見るの？」
「ネックレス、売ってないかな」
「….」
「取られちゃったから。新しいの欲しい」
「持ってるよ、俺」
・
掴んでいない手が、ズボンのポケットを弄って
あたしの目の前に、ネックレスをたらした。
・
「….返して」
「ダメ」
「….。」
・
手を離して、お店の中のアクセサリー売り場に行ってみたけれど
もう、そのネックレスは売っていなかった。
・
残念だったねって笑われたけど、二宮さんがくれたからこそ意味があって
自分で新しく買ってしまったら価値がなくなってしまうことは目に見えて分かっている。
・
そのことに落胆しているフリをして、飲み物やお菓子を買ってさっさと泊まる部屋に戻った。
・
「そんなに落ち込むなよ」
「二宮さんがそれ無くしたらどうしようって思って…」
「そんなことしねーよ(笑)」
・
分からないじゃん、って言ったら
それだけは約束するよって、笑ってくれた。
・
それが嬉しくて、泣きそうで、苦しくて
・
全部を隠すように「温泉に入る」って言って逃げた。
・
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moma(プロフ) - 最後思わず泣いてしまいました。とても素敵なお話ですね。お疲れ様でした。 (2019年10月6日 12時) (
レス) id: 48200bde74 (このIDを非表示/違反報告)
おおみやえすけー - なんというか、プロです！想定外の終わり方！感動しました。いいお話でした！ (2018年5月27日 13時) (レス) id: 3c6cfab666 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - はじめまして。今更ながら作品を読ませて頂きました。もう胸が苦しくて切なくて…。特に二宮さんのお返事には何度も何度も号泣してしまいました。この作品はずっと心に残っていくと思います。本当に好きな作品です。ありがとうございました。 (2017年12月31日 5時) (レス) id: 1b3c0cf73c (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - とても面白かったです！ (2017年9月19日 2時) (レス) id: 40edc2cacc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - はじめまして。この作品を見つけてシリーズの最初の作品を読んだら時間なんて忘れてモヤモヤしながら夢中で読ませて頂きました。ほんとに鳥肌が立つくらい良い作品でした、読み終わった時の感情は言葉に出来ないですけどこの作品に出逢えてよかったです(*´ω｀*) (2017年6月23日 10時) (レス) id: d8eea5bcd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：.
| 作成日時：2017年3月4日 22時
