殺し屋彼女の見るものは4 【赤羽業】 (ページ9)

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視線144 ～校外実習編～ページ9

しかし、万事解決と思っていた私は放課後理事長に呼び出された。

『なんですか、いきなり呼び出して』

カルマが待つって言って聞かないから、なるべく早く終わらせたいけど。

理「試験のことについてだが、君は2回とも中間を受けていないね？」 

『まぁそうですね』

一つはサボりと一つは仕事でね。

理「このままでは卒業に響くと思ってね、君に成績の代わりに校外実習に行ってもらいたいんだ」

『校外実習？てゆうか期末の成績だけでは足りませんでした？』

理「成績の方は問題ない。ただ学校行事に参加する事で得る単位が足りないんだよ。そのための校外実習さ」

そんな単位、卒業のために必要だったか？

まぁいっか。

『分かりました。行きます』

理「それは良かった。詳細は今度プリントにして送ろう」

『どうも。それでは失礼します』

バタン

凄いきな臭い話だったけど、あの理事長が必要ないことするとは思えないし。

潔く行きますか。

本校舎の連中の視線を受けながら、私は山のふもと近くで待っていたカルマの方に向かった。

だけど途中で呼び止められた。

？「水無月A」 

『ん？あぁ、浅野学秀』

浅野「今回の期末も、僕の勝ちだったな」

まさかそれを言うためだけに声を掛けたのか？

意外と負けづ嫌いだなぁ、私も人のこと言えないか。

『まぁいいよ。カルマがちゃんと1位取ってくれたし』

浅野「、、、君は赤羽が好きなのか？」

『はい⁉』

今そんな話してたっけ？

浅野「顔が緩んでいるぞ」

『へ？あ、そっか』

なるほど、それでいきなりその話になったのか。

ってゆうか浅野学秀もそんなことに気付いたりするんだ。

『浅野学秀ってモテないでしょ』

浅野「何だいきなり」

『いや、ただ思ったこと言っただけだけど、』

浅野「告白は何回もされたことある」

『え⁉』

うっそ、マジで⁉

こんなに性格がひん曲がってる奴を好きになるモノ好きも居るんだ。世の中いろいろだなぁ。

浅野「とても失礼なことを思われて居そうだが、まぁいい。君と話しているのは時間の無駄だしな」

いやいや、そっちから話かけたんでしょ。

そうだ、私もカルマを待たせてるんだった。

『それじゃあ』

私は駆け足でカルマの方に向かった。