殺し屋彼女の見るものは4 【赤羽業】 (ページ23)

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番外編　ー彼女を嫉妬させ隊ー③ ページ23

カルマ「あ、そういえば俺、本校舎の女子から呼ばれてたんだった」

前原「は⁉それ絶対告白じゃん！」

殺「！これは使えます！急いでAさんを呼びに行きましょう！」

その声とともに、カエデがAが呼びに教室へ駆け戻った。

渚「カルマ君、大丈夫？」

カルマ「何が？」

渚「いや、落ち込んでるかなって」

カルマ「まぁ流石にあそこまでスルーされると拗ねたくなるかな」

渚「そうだね(Aさん、本当に何とも思わないのかな？)」

そして本校舎の裏側、

女子A「私、入学した時から赤羽先輩に一目惚れして好きでした！付き合ってくれませんか？」

背が低いことを利点に、その女子は上目遣いでカルマの袖を少し引っ張りながら告げた。

カエデからちょっと待ってくれと頼まれて、後ろの方で聞きなれた項がするからのぞいたら、カルマが知らない女子に告白されるその告白現場を目撃した。

カルマ「あぁ～えーっと、」

(殺「いいですか、カルマ君！少しだけでいいんです、悩むそぶりを見せてください。きっとAさんは大慌てします！」)

カルマ「(って言っても、Aは今日ずっと全く関心ない感じだったし。本当にどうでも良かったりして。あぁなんかすんごい悲しくなってきた。いっそ俺がこの子と付き合ったら泣いたりしてくれるかな、、、)」

カルマの手が女子Aに向けようとして、

『こんなとこで何してんの？カルマ』

カルマ「A、」

女子A「誰ですか？今、すごく大事な話の途中なんですけど」

『じゃあ自販機のところで待ってるから、私今日用事あるし、早く用済ましてよ。一緒に帰るんでしょ？』

それだけ言ってスタスタと去っていくAを見て、カルマは思わず笑ってしまった。

カルマ「あっはは、本当何あの反応、予想外なんだけど！」

女子A「あの、赤羽先輩、」

カルマ「あぁごめん、彼女待たせてるから。返事はお断り、で」

それだけ言って歩き去っていくカルマは、とても笑っていた。