殺し屋彼女の見るものは4 【赤羽業】 (ページ22)

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番外編　ー彼女を嫉妬させ隊ー② ページ22

『あぁ～その本の作者は知ってる！前に映画化した人でしょ』

渚「(そっちじゃない！)」

カエデ「(対象に一切の動揺が見られない！)」

速水「(呼吸、まばたき、声、視線、どれも正常の範囲内ね)」

渚「(てことはまさかのスルー⁉)」

殺「(仕方ありません、プランBです！)」

次の休み時間

矢田「カルマ君、ちょっと次の化学の実験の準備一緒に手伝ってくれないかな？」

(殺「準備という名目で矢田さんがカルマ君を誘います。矢田さんは女子の中でも羨望を集めるプロポーションの持ち主、そんな人と自分の彼氏が軽いボディータッチをしながら教室を出て、自分の知らない所で二人きり。妬かないはずがない！」)

矢田「ごめんね、実験器具とか棚の上だから取るのが大変で」

カルマ「そうゆうのは俺がやるよ」

渚「(さすが矢田さん、ビッチ先生の愛弟子だ。会話が自然だけどさりげなく女子感を出してる)」

そのまま二人は教室から出て行った。

渚「(後はAさんの様子を)」

『お腹空いた』

カエデ「えっ、もう？」

『朝メロンパンしか食べてなかったから』

カエデ「それは確かにお腹空くね」

渚「(反応無し⁉)」

磯貝「(気付いてないって可能性はあるか？)」

カエデ「(多分気付いてる。さっき一瞬だけカルマ君たちが教室から出た方見たから)」

前原「(それで無反応って、段々カルマが可哀想に思えてきたぞ)」

殺「(いやしかし、これはまだまだ序の口、プランCに移ります！)」

それから転びそうになった倉橋さんをカルマが助けたり(という演出)、昼休みにカルマとカエデが煮オレを飲み比べして間接キスしたり(という演出)、体育でカルマが奥田さんとペアになったり(烏間先生にも協力をお願いした)したけど、効果はなかった。

殺「Aさん、まさかここまで手強いとは」

渚「ちょっと予想以上かな」

 カエデ「んん～もう実は気付いてたりしないかな？」

前原「それはどうだろうな？皆結構演技上手かったし」

磯貝「てことはマジでヤキモチとか妬かないタイプなんじゃないか？」

全員「「う～ん」」