殺し屋彼女の見るものは4 【赤羽業】 (ページ14)

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その翌日も、浅野との衝突を起こしつつ難なく校外実習を終えた。

カルマ「それにしてもちょっと意外だったな、Aが子供得意だったなんて」

『まぁなんていうか、子供って無意識に守護対象に入る感じで、自然と笑えるっていうのかな』

カルマ「へぇ～」

『？何でそんなニヤついてんの？』

カルマ「いや、ちょっと将来のこと考えてた」

将来？

私が怪訝な顔をしたのを察したからか、カルマが補足説明をしてきた。

カルマ「俺とAがこのまま結婚して、子供ができたらこんな感じかなって考えてた」 

『んなっ！』

そりゃ私も考えなかったことがないではないけど、、、そんなストレートに言ってこなくても！

ってゆうか言ってくんな！心臓が持たない！

きっと私の反応なんてカルマには筒抜けで、今頃ニヤニヤした顔を浮かべてる。

それが分かってるから、私は敢えて下を向いていた。

カルマ「まぁ別にだからって、いきなりそんな重い話するつもりじゃないけど」

ん？

実はカルマ、結婚とか重いって思うタイプかな？

付き合ったりはする、でもそれ以上は無しみたいな。

ちょっと、不安になってきた、、、。

カルマ「何そんな落ち込んだ顔してんの？」

『え？』

私そんなに顔に出てた？

そういえば本人が明言した訳じゃないけど、きっと私以外で経験とか積んでるから求めてないのか。

あ、ちょっと悲しくなってきたかも。

カルマ「だから何でそんな泣きそうな顔になってんの？話聞くからちゃんと言ってよ」

、、、確かに何も喋らず一方的に疑念を抱いてくってのも酷いよね。

よし、ちゃんと聞こう。

『カルマはさ、その、結婚とか、そうゆうのは、必要ない感じ？』

カルマ「え？」 

『その、実はもう他の人と色々経験してたりするから、私とは付き合うっていう事実以外必要ないのかなって』

好きだけで、終わる関係なのかな、、、。

私がおかしいのかな？

だとしてもそれはちょっと、やっぱり悲しい。