殺し屋彼女の見るものは4 【赤羽業】 (ページ12)

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視線147 ページ12

『何で子供ってのはこんなに元気あるんだ？何時間遊んでも平気な顔してるし』

カルマ「いやぁ、寝付きが皆早かったのが救いだね」

浅野「このくらいでバテていては明日持たないぞ」

 『そんなこと言って、子供達相手に一番慌ててたの誰ですかね～？』

浅野「あれはそんなんじゃない」

『ふ～ん、まぁ何でもいいけどお風呂お先～』

着替え持ってさっさと風呂場に向かった。

いつもより少し長めに入って、カルマたちに交代を伝えるために私たち用の部屋に向かう。

丁度ドアを開けようとしたところで声を掛けられた。

カルマ「あ、もう上がったんだ」

『うん。カルマたちに交代知らせようと思って』

振り向いたらなぜかカルマが固まった。

『カルマ？どうした？』

カルマ「あぁいや、今日長湯した？」 

『したよ。流石に疲れたし、久しぶりに浴槽入った』

いつもは時間かけるのが嫌でシャワーだけで済ましちゃうけど。

やっぱたまにはいいね。

カルマ「ふ～ん」

それにしても何で分かったんだろ。

カルマがふ～んって返事するときは大抵何か考えてるからなぁ。

その時、扉の向こうから声がして私は不意にカルマに腕を引っ張られた。

浅野「(？話し声がしたから開けてみたが、水無月はまだ風呂に入っているのか？やはり先に僕が入っとくべきだった)」

部屋から浅野が顔を出して、少しキョロキョロしてからまた扉を閉めたのを、私達は廊下の角から見ていた。