殺し屋彼女の見るものは4 【赤羽業】 (ページ6)

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番外編　ー腕相撲ー② ページ6

渚「あ、良かったまだ居た。烏間先生、今ちょっといいですか？」

烏「何だ？」

渚「今、男子の皆で腕相撲大会してるんですけど、良かったら烏間先生もやりませんか？特別ゲストとして」

烏「腕相撲、単純な腕くらべで勝負か。良いだろう、俺も参加しよう」

あ、これ烏間先生が優勝したら私と勝負することになるのかな？

カルマともやってみたいけど、烏間先生ともやってみたい。これってなんて言うんだっけ？あ、ジェラシーか！

そのまま烏間先生を引き連れて、私たちは教室に向かった。

烏間先生の介入で一気に皆の間に絶望感が漂う。

一応ハンデとして烏間先生は重りを付けての勝負だが、案の定、烏間先生は圧勝して行った。

そして残るは決勝。

カルマvs烏間先生である。

前原「烏間先生強すぎるだろ、俺10秒耐えるのが精一杯だった、、、」

千葉「40kgの重り付いてんのに物ともしてなかったな」

岡島「カルマなんて、俺のこと始める前から超睨んでくるからすげー怖かった。てゆうか殺気くらい抑えろよ、、、」

木村「俺今だにカルマに倒された右腕の側面が痛い」

寺坂「ちったぁ手加減を知れってんだ」

磯貝「本当カルマはAさんのことになると容赦ないよな」

渚「磯貝君、何だか楽しそうだね？」

磯貝「そうかな？でもカルマが烏間先生相手にどこまでやれるかは気になるかな」

前原「Aは当然カルマを応戦するよな？」

『正直どっちとも戦いたいからどっちも勝って欲しい』

前原「あれ？これそうゆう話だったっけ？」

イトナ「それじゃあ行くぞ、よーいドン」

開始早々カルマの腕が傾いた。

多分本当に余裕がないんだろう、いつも飄々としているカルマの顔が少し強張っていた。

前原「粘るな～カルマ。もう軽く30秒はあの状態じゃね？」

岡島「あの45度の角度って維持するのキツイのにな」

そう、カルマは45度の状態を保ったままさっきから全く動いていない。

心なしかさっきより余裕が出てる気がする。

もしかしたらカルマが勝つかもしれないという期待を持って見守った。

その状態が数分続いてそろそろ皆が飽き始めた頃、カルマの腕が動いて元の位置に戻り始めた。

千葉「形勢逆転だな」

渚「でもそんな簡単に烏間先生が負けるかな？」

結局カルマが最初のスタート地までは押し戻せたもののそっから動かせず、持久戦の末烏間先生の勝ちになった。