視線122 ページ28
私の過去を？
あんな忌々しい事件を？
(カルマ「俺はAちゃんにどんな過去があって、何をしてきたかは知らない。でも俺の信じるAちゃんは今俺の目の前に居るAちゃんだし、俺が守りたいって思ったAちゃんは俺が見てきたAちゃんだから。これだけはきっとずっと変わらない」)
本当に信じてみてもいいの？
カルマの言葉を、その気持ちを。
『タコ。烏間先生とビッチ先生呼んでくれる？』
殺「もちろんです」
私は大きく息を吸って、深く吐いた。
自分の過去を話すと思うと声がうまく出ないし、足も震えるけど。
信じてみよう。
私はこのE組を、カルマを信じたい。
『作業中のところごめん、皆。私の話を、聞いてもらっていい？』
私の両親は共に殺し屋だった。
それぞれの技術を後世の残すために結婚し、子供を産んだ。
愛情も与えられたけど、暗殺第一の生活を送っていた。
私と四つ上の兄は、後継者としての役目を忠実に果たした。
兄は暗殺、私は戦闘の才能があって、両親は厳しかったけど満足もしていた。
日本の暗殺一家仲間である織田家、拓兄の家とも仲良くしてて、私はとても幸せだった。
だけど、私が11歳になって間もなくの頃、私と兄さんは両親の力を凌駕し始めた。
両親の技術に自分たちの才能を上乗せして、もはや両親ですら相手にならなかった。
そしてそんな私達を、両親は畏怖した。このままでは、いつか自分たちは自分たちの子供に殺されてしまうと。
だから両親は私たちを殺そうとした。
(両親「記録を保存するためのメモリーは、自分で考えることは許さてない」)
それが彼らが私たちを殺そうとした時のセリフだった。
私は兄さんと一緒に逃げた。
でも追いつかれて、逃げ場も失って、でも死にたくなくて、私たちは両親に教わった技で、両親を殺したんだ。
私はその場で気を失ってしまって。目が覚めたら兄さんも消えてしまっていた。
私の手に通帳と、“一人でもちゃんと生きろ”っていう手紙だけ残して。
それから4年間。私はずっと兄さんを探し続けてきた。
それだけが私の生きる理由だった。
初めて人を殺した、両親を殺したあの日から。私はゆうに3桁を超える死体を積み上げてきた。
これが“サリエル”って名で行ってきた私の過去であり、私の罪だ。
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秋田の肋骨 - これ読みながら「ヌルふふふふ」って声が漏れてて、「なにアンタ殺せんせーじゃあるまいし、、、」って親に呆れられました笑 そんぐらい面白いです！！！ (8月12日 18時) (
レス) @page46 id: 93fef38cdf (このIDを非表示/違反報告)
Reload(プロフ) - コメントありがとうございます！その発想はありませんでした！夢主が事件を解決！？ってのも面白いかも(笑) (2021年3月9日 12時) (レス) id: 1005ca89d9 (このIDを非表示/違反報告)
もち - ほんとごめんなさい、カルマの女が科捜研の女と重なってずっと笑ってましたwww (2021年3月7日 15時) (レス) id: 54667db88c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Reload | 作成日時：2020年4月29日 14時
