大体何時も通り ページ19
蛇「いや未だ入院中だから何時も通りじゃないって」
ベットの横で座り、林檎を切りながら溜息を吐くロックマン。
入り口では「はーいーれーなーい！」「未だこれ切れないのね…」
「チアキー、これ見舞い品だから渡してくれー」「私のも頼む」
と騒ぐ五人の声が聞こえる。
『まぁそうだな…そうだったわ』
蛇「身体の調子はどんなカンジ？」
『動けねぇ。あ、林檎くれ』「はい」『うふぇ』(うめぇ)
蛇「…妹の方は元気になっていってるらしいって。
良かったっすね」
『まぁな』
蛇「…何か気になるっすか？」
『別に何も言ってねぇけど』
蛇「顔に出てたカンジ」『あっそうかよ』
蛇「…お母さんの事が気掛かりなの？」
『まぁ、な。お前は何か聞いてんのか』
蛇「いや、残念ながら全く」
『…そう』
蛇(…知った所で、意味無いっしょ)
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[塔]からの帰還直後の頃。
とある場所にて。
神「一ヶ月」
蛇「…何がっすか」
神「狂子が動けない期間、精神状態が不安定な期間だ」
蛇「え、そんなに…いや当たり前か」
神「そう当たり前だ。特にタイミングと状況と能力のせいで今一番大変なんだよ」
蛇「…妹の方は平気なんすか」
神「幸いにも両方の意味で安定してる…が、問題は多数ある」
蛇「アンタが怪我した事？」
神「それについてはまぁ枷にはなるが問題無い。
問題は狂子の母親、並びに荏時茄家の当主の事
と狂子、魅姫の両方の記憶喪失についてだ」
蛇「…何か忘れてるカンジなわけ、二人とも」
神「此方としては忘れて貰わないと困るけどな…何せ」
神「あの二人はお互いを攻撃したせいで、暴走化したんだからな」
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作者名：徒花(腐女子) | 作成日時：2020年12月7日 12時
