見知らぬ場所 弐 ページ44
「…さん…お嬢さん！起きて下さい！」
ふと聞き慣れた声に、ミハルは目覚めた。
ミ「…ん…あ、れ？」
？「あぁ良かった…こんな危険な場所で寝ていたから、焦りました…」
ほっと胸を撫で下ろし、笑みを浮かべる少女。
ミハルはその姿に思わず目を見開いた。
ミ「…狂子、ちゃん…？」
？「え？」
ミ「私だよ！糸原ミハル！ほら、ロックストリートバンド部の！」
迫るミハルに、狂子？らしき人物は困惑した様子で言った。
？「す、済みませんが…何方様？でしょうか」
ミ「えっ」
？「覚えている限り、[中学校]ではお会いしては居りませんし…
所属は茶道部で、ロックストリートバンド部？では無かったのですが」
情報の齟齬に、両者共に混乱した。
ミ「…え？中学校…？今の私達、高校生だよ？」
？「えっと…私は今十二歳ですが」
ミ「…十二歳？十七歳じゃなくて？」
？「はい、十二歳です…あ、そうなるとミハルさんは私より年上の方でしたのね！
じゃあ私、授業のボランティア活動かとかで会っていたのかしら…？」
悩む彼女に、唖然とするミハル。
ふと此処で、周りの景色に目が向いた。
ミ「…此処って…何？」
壁一面には、有刺鉄線が張られ。
ミハルと彼女が居る場所以外の床には物が散乱している、そんな場所だった。
？「私にも分かりませんが…罠がある事から危険な場所だとしか」
ミ「罠？」
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【[塔]】
ミハルを含めたY学園の生徒達が居る場所。
現実ではない現実で、所謂精神世界の様な場所。
[怪物変化病]に適合した[成功体]だけが産み出す。
やがて一定時間経過と共に羽化すると、世界が滅ぶ。
尚、同じ[成功体]は侵入が不可能な為に、その[成功体]に親しい人間が
[塔]の攻略をしなければならない。
主に外装や内装は、[成功体]の記憶や性質により変わる。
但し、内部には即死の罠や敵が居り、更に中心部には
[裏人格]と呼ばれる[成功体]に似た別人が居る。
[裏人格]を倒さない限り、[塔]は消滅しない。
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みりん(プロフ) - 新しいキャラですね！これは描かねば！ (2020年11月5日 19時) (
レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - わぁ！ありがとうございます！是非じゃんじゃん使ってください！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
徒花(腐女子)(プロフ) - みりんさん» 今まで何故か躊躇してたんですが、これからはちゃんと出させて頂きます！名前も一緒で！素晴らしいイラストを描いて下さり本当に有難う御座います！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 77f9702d89 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - 私の絵を使ってくれたんですか！？嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
徒花(腐女子)(プロフ) - 嬉しいです！これからも励みになりますのでじゃんじゃん描いて下さい！ (2020年10月27日 18時) (レス) id: 77f9702d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：徒花(腐女子) | 作成日時：2020年10月5日 17時
