#43 ページ19
私は教室に戻り鞄を持って学校から出たあと
そのまま歩いて家に帰らず、裏路地に停まっていたお高そうな黒の車に乗る
『よろしくお願いします。』
乗っていた運転手さん...否、灰色服の部下に告げて発進させる
そのまま無言で目的地につき無言でドアを開けられた
『ありがとう』
一言だけ言って正門へ向かう
後ろから微笑みといってらっしゃいませと言う声を貰いながら
黒いお城のような日本家屋のような
和洋折衷の建物に入り、エレベーターにのってとある部屋に向かう
普通なら報告のため社長に会いに行くのだろうが、こちらは違う
悪女の担当者に会いに行くのだ
担当者は報告を受けたあと上に報告し、何段階かのステップを踏んだあとで社長に届く
キィと錆び付いたドアを開けて長い廊下を歩く
右には担当者の部屋、左には悪女の練習場
その他にも各学校の制服部屋や書物室、食堂などがあり
悪女の部屋は地下だ。私は結構功績をあげているらしく部屋は地下のはずが普通のホテルの一室のような感じである
尤も、ドアが開くのは食事、練習のみで自由時間等は部屋から出られないが
補足だが、失敗すると仕置き部屋や降格され、ランク0になると排除される
『....そんな時代もあったなぁ...懐かしぃ』
目的の部屋の前にたちｺﾝｺﾝｺﾝとノックする
了承の声を聞いてからドアを開けてお辞儀をする
『此方、報告書とレコーダーになります。』
「今回の相手はどうだった？」
『...何時も通り、でも料金..』
眉を下げて困ったように笑う
「あぁ、その事なら彼を呼んであるよ」
ぱんぱんと手をならして入ってくるように命じる彼
コツコツと音をたてて入ってくるふんわりとした雰囲気を醸しつつ尚且つ真面目でまだ幼さが残る彼が来た
Ｔ「お久しぶりです、霧島Aさん！」
彼、少年Ｔこと佐香智久くん
彼は料金を払わない人たちに悪女が去ったあと制裁を加える人たちだ
殺してしまったり、臓器売買をしてしまったり...一番黒い部署だ
『わかった、よろしくね。』
それでは...と智久と退室しようとしたときにお声がかかる
何かしてしまったのではないかと背筋が凍るが表に見せないようにして微笑んで聞く
『なにか御用で？』
智久だけ先に退室させ用件を聞く
「相手に情を持ったでしょ...もう一件行ってもらうことになった」
『...何処ですか、めんどくさい』
「薊高校から柊高校へ転校だ」
『鴎ではなく？柊と』
..とりあえず了承して部屋からでる
#44 ○イラストを描いてくださるという方に向けて→←#42
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 893人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羚羊(プロフ) - 孤爪璃央さん» そう言っていただけると幸いです！更新頑張ります( *´^`*) (2019年1月11日 18時) (
レス) id: 7095935947 (このIDを非表示/違反報告)
羚羊(プロフ) - 青桜さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年1月11日 18時) (レス) id: 7095935947 (このIDを非表示/違反報告)
羚羊(プロフ) - さやさん» ありがとう....占ツクがない間干からびてたよ..(´-`) (2019年1月11日 18時) (レス) id: 7095935947 (このIDを非表示/違反報告)
孤爪璃央(プロフ) - 雅ちゃんに愛を…_(:3 」∠)_とても面白い内容でした！更新待ってます！！ (2019年1月5日 14時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
青桜 - とても面白かったです！更新待ってますね！ (2019年1月5日 0時) (レス) id: d8571195d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羚羊 | 作成日時：2018年8月13日 0時
