#41 ○来週期末試験....やだぁ... ページ17
すぐに聞こえてくるどたばたとした足音と焦ったような声
こんなすぐに聞こえるものなのか？
疑問を持ちつつ依頼者にアイコンタクト
ガラッと開けた瞬間軋んだドア
入ってくるのは王子様だけ
この時間は一般の生徒は昼休みで空き教室から遠い場所にいる
『ｯﾁ...あーあ、壊れちゃったねぇ♪み、さ、と、ちゃぁん♥』
美「うぅ....なんでぇ！酷いよぉ...ｸﾞｽｯ」
当然私の方が演技は上手く、大抵の人なら見破られる美里の演技
だが、今はわからない
なぜなら、悪女である私が依頼者の宝物を壊し泣かせているからだ
真「っあ....美里！！どうしたの？！」
彼「叫び声が聞こえたんだけど....なに」
天「うそ、だよね？雅がするはずないもんね...」
奏「っ...」
な「...ふぅん、そーゆーこと」
歌「目撃かんりょーっと」
次々に聞こえてくる私を攻める声と問いかける声
ごめんね、翔太
ごめんね、奏
『っ...くっははははは！ねぇねぇねぇ何言ってんの？私がするはずないって？ほんとぉ？』
在りもしない言葉、言いたくもない言葉をぶつける
"騙された方が悪い"
"信じちゃってばっかみたい"
"愉しかったよ、オトモダチゴッコ！"
"愉快犯？そーかもね、だって愉しいもん"
"こいつの入院している兄からのプレゼントを壊しただけなのにぃ"
さんざん笑って、罵倒されて
『くくくくっ...あー愉しかったぁ。また明日ね〜』
みんな傷ついて傷つけて真っ赤にそまって
真「..ふざけんなよ...美里が泣いてるだろ...謝れよ！」
そう言いながら胸ぐらをつかむ相川
彼「...ｸｽｯ...最低だな、柚川さん」
それを止めない一ノ瀬は何かを見つけたようにクスリと笑い冷たい目で見る
天「...っあ...僕は、俺は、独り？...っえ」
初めから捨てるかもといっているのに混乱している天宮
な「...ほどほどにしろよー」
凡てわかってるというようにボーッとしている成瀬
歌「...っえ、えと..落ち着いて、ね？」
必死に場を納めようといている伊東司
目は面白いくらいの凶器を秘めた笑みを浮かべているが
これ以上構ってられないというようにフイと踵を返し___の耳元に呟き
これ以上の授業に出席する理由もないのでクラスに帰る
扉を開けると好奇の目、白い目、憐れんだ目
「やべーよ、あいつ人殺したんだって」
「え、うちはものを投げつけたって」
「美里ちゃんを陥れたって」
「さいてー」
「美里こそ新たな女神...」
無視して鞄を持ち学校を出た
#42→←#40 ○これで五十話行ってないのも凄い。てか、料金高すぎ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 893人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羚羊(プロフ) - 孤爪璃央さん» そう言っていただけると幸いです！更新頑張ります( *´^`*) (2019年1月11日 18時) (
レス) id: 7095935947 (このIDを非表示/違反報告)
羚羊(プロフ) - 青桜さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年1月11日 18時) (レス) id: 7095935947 (このIDを非表示/違反報告)
羚羊(プロフ) - さやさん» ありがとう....占ツクがない間干からびてたよ..(´-`) (2019年1月11日 18時) (レス) id: 7095935947 (このIDを非表示/違反報告)
孤爪璃央(プロフ) - 雅ちゃんに愛を…_(:3 」∠)_とても面白い内容でした！更新待ってます！！ (2019年1月5日 14時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
青桜 - とても面白かったです！更新待ってますね！ (2019年1月5日 0時) (レス) id: d8571195d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羚羊 | 作成日時：2018年8月13日 0時
