【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師 番外編2

美しい死のメロディー ページ7

ー音楽室ー



音楽室で見た光景は………


いずな「ああああ〜〜っ！」


葉月さんの胸が、刃物で貫かれていた光景だった
葉月さんはゆっくりと後ろに倒れ、起き上がらなかった



「パチ…パチ…パチ…」



誰かが拍手する音が聞こえ、私は正気に戻った
倒れた葉月さんの傍には、栗田君が居た…そして……





『美しい死のメロディーだ』





もう1人の男がいた
その男は顔が焦げて、髪がアフロみたいになっていて、煙が出てるけど……え、なんであんな状態なの？


だけど男は、すぐに元の顔であろう綺麗な顔に戻った
私は男が私の存在に気づいてない隙を狙い、攻撃を仕掛けた



神音「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前！」

神音「ノウマク・サマンダ・バザラダン・カン！」

神音「六根清浄、急急如律令！」



“格子状”の“ドーマン”をきり、九字を唱えてから真言を唱え男に向かって攻撃したが…





『っ！？……危ないね』





男は、私の攻撃を軽々と避けた
私は急いで栗田君と倒れてる葉月さんの元に行き、2人を守るように前に出た


まこと「神音さんっ！」
神音「栗田君、巻き込まれたくなかったら前に出ないで」


私は護符を取り出し、目の前の男お対峙した





『へぇ…君も霊力がどんどん上がってる。その子よりは強いみたいだ』





目の前の男をどうにかしたいけど、葉月さんに早く治療もしないといけない！
葉月さんはまだ息がある…でも、このまま放っておいたら確実に死ぬ！





『それじゃあ、君の死のメロディーも聞かせてもらおうか』





男は私に襲いかかり、右手を刃物に変形させ振り下ろしてきた
私は防御しようと真言を唱えようとしたが……



「キィン！」



その攻撃は、私が防御する前に止められたわ
止められた男は、駆けつけて来た高橋先生を見て、こう言った





『何っ！？フッ…やっぱり君だったのか。君の美しさの影に“鬼”を封じた恐ろしい力があるのを感じていた』





いや、よく見てほしいんだけど…誰があなたの攻撃を止めたのかを…


鵺野「あのぉ〜……」


攻撃を止めた鵺野先生が、恥ずかしそうに話しかけた

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