【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師 番外編2

ピアノの発表会 ページ48

大月先生は混乱してるのか、鵺野先生に詰め寄ったわ


大月「い、今ピアノが動いて…！」
鵺野「ポルターガイスト現象です。霊を刺激するから…ピアノを弾くだけの大人しい霊のはずなのに…」


いや、違う
さっきピアノを動かしたのは、おそらく…！


鵺野「神音、お前らしくないぞ」
神音「鵺野先生、この霊は…」


鵺野先生に説明しようとしたら、立野君達や大勢の生徒達が音楽室に入って来たわ


大月「な、何を始める気ですか…私のクラスの生徒まで…」
鵺野「ピアノの発表会ですよ。未練を残して死んだ者の霊は、その未練をといてやるのが成仏の早道ですからね」


まさか鵺野先生、この霊の気持ちに気づいてない！？



鵺野「宇宙天地 與我力量 降伏群魔 迎来曙光！」

鵺野「ここに居る霊よ、姿を現せ！」



鵺野先生が霊水晶をかざすと、1人の少女の霊が現れたわ


大月「やめなさい！このプラズマは、ピアノを弾きたくないんだ！」
神音「鵺野先生、話を聞いてください！」


私と大月先生はやめるように言うが、鵺野先生はやめなかった
少女の霊は弾き始めるが、表情は苦しそうで涙を流し始めたわ


さすがに、鵺野先生も変だと思い始めたところで…


大月「やめんか〜〜っ！」


大月先生が鵺野先生をぶん殴ったわ
今回に関してはグッジョブです、大月先生！


神音「鵺野先生、あなたはこの霊のことをちゃんと調べてないですね」
鵺野「ど、どういうことだ？」
神音「この霊は、こんなこと望んでないってことです！この霊は、無理矢理 弾かされているんです！」


鵺野先生が鬼の手で少女に触れると、全て理解したようだ


鵺野「なんてことだ…この霊は自分の意志でピアノを弾いているんじゃないんだ…！一緒に死んだ教師の霊が強制的に弾かせているんだ！」


そう、さっきピアノを動かしたのもその教師の霊
おそらく、潜んでる場所は…！





『ひけ！ピアノをひけえええ〜ェ！』





やはり、ピアノから教師の霊が飛び出したわ



神音「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前！」

神音「ノウマク・サマンダ・バザラダン・カン！」

神音「六根清浄、急急如律令！」



“格子状”の“ドーマン”をきり、九字を唱えてから真言を唱え、教師の霊に攻撃し…消滅させた


少女の霊はピアノ教師の霊に取り憑かれ、成仏できなかったのよ
霊が霊を縛る“呪縛霊”


少女は笑いながら、成仏したわ
今回は、大月先生による科学の勝利ね

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