【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師 番外編2

勝負 ページ44

ー数日後ー



あれから経ったけど、だいぶ稲葉さんは上達したわね


鵺野『よし、今日は背泳に挑戦してみようか』
郷子「え、いきなり怖いわ」
鵺野『大丈夫 力を抜いて、僕に身を任せて…』





『このやろ〜！郷子に何すんだーっ！』





え、この声って…立野君！？


鵺野『え？何って、水泳を…』
郷子「え！？やだ、広！なんで、ここに…！」


まさか立野君が居るなんて…しかも、何か誤解してるような気もするけど…


広「郷子、離れろ！そいつは幽霊だ、そこにいる子供も！取り憑かれるぞ！」
郷子「で…でも…」



広「お前の噂は聞いてるぞ…もう一度強い奴と勝負したくて成仏できないって！」

広「だったら俺が相手になってやらあ！だから消えな！」



鵺野『なるほど、郷子ちゃんを賭けて勝負ってわけか…そんなに郷子ちゃんが大事かい』
神音『でも、心配する資格はないと思うわ』
広「なっ！？」
神音『何で泳げないことを悩んでるいな…郷子さんを突き放したの？郷子さんは、真剣に悩んでいたのよ』


私にハッキリと言い放たれ、立野君は口を噤んだわ
だけど……


広「るせー！ごちゃごちゃ言うんじゃねーっ！」



鵺野『フフフ…いいだろ。君がどれくらい郷子ちゃんを想ってるか試してやる』

鵺野『勝負しようぜ。ただし…負けたら道連れにしてやるからな』



広「おーー、上等だ！やってやらあ！」


鵺野先生が何を考えてるのか分からないけど、今は任せましょう
さて、どんな勝負になるのか観物ね


郷子「広、無理よ！相手は全国大会5位なのよ！」
広「うるせー！今さら後にひけるか！」
鵺野『行くぞ、広君！』
広「おおっ！」


ついに、勝負が始まったわ
稲葉さんは不安そうな顔をし、私に縋ってきたわ


郷子「ねぇ、お願い！勝負を止めさせて！」
神音『なぜ？』
郷子「なぜって…このままじゃ、広がっ！」
神音『この勝負は広君も承諾してる。止めることは出来ないわ』


そろそろ勝負がつくわね
当然だけど、やっぱり鵺野先生は早いわね


鵺野先生がゴール直前の時、稲葉さんがとんでもない行動を起こしたわ

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