【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師 番外編2

凍傷？火傷？ ページ5

2人の間に居た鵺野先生は、当然 それに巻き込まれたわ
鵺野先生が悲鳴を上げる中、宿直室に居た高橋先生も悲鳴を上げ…そこで、やっとぶつかり合いが止まったわ


鵺野「2人共…初めてだったのね…？」


鵺野先生は半分火傷、半分凍傷…というか、氷漬け？状態になったわ
そんな鵺野先生の元に、ゆきめさんと玉藻は駆け寄ったわ


玉藻「鵺野先生！」
ゆきめ「鵺野先生！？」


私も駆け寄り近くで見ると………まぁ、結構 酷い状態になってるわ


玉藻「こりゃ、酷い凍傷だ」
ゆきめ「何、言ってんですか！？酷い火傷です！」
玉藻「いや、凍傷だ！」
ゆきめ「火傷です！」
玉藻「凍傷だ！」
ゆきめ「火傷！」
神音「どっちも酷いですよっ！」


きりが無いので、私が叱咤すると、2人は口を噤んだわ


神音「高橋先生、氷を溶かすのでお湯を用意してもらって良いですか？」
リツコ「え、えぇ、わかったわ！」
神音「玉藻は鵺野先生を運んでください。半分はあなたのせいです」
玉藻「すみません…」
ゆきめ「うぅ…神音ちゃんに怒られちゃった…」
鵺野「…(2人は神音の言うことなら聞くのね…？)」


私はため息をつき、軽く頭を抱えると、視界の隅にある物が目に入ったわ
私はそれに近づき、拾い上げたわ


神音「枯れた…薔薇の花？」


それは、枯れてるけど1輪の薔薇の花だったわ
どうして薔薇の花が、こんな所に？


神音「っ……少しだけど、妖気を感じる…」


微量だけど、薔薇の花からは妖気を感じたわ
しかもこの妖気は、昨日のと同じもの！


神音「まさか…もう、ここに居るというの？」


とにかく、鵺野先生の手当てを早く済ませて話をしないとっ！
宿直室に行く為に振り返ろうとしたら、心臓が波打ったわ



「ドクンッ！」



神音「ぐっ…！」


私は心臓部分を押さえ、深呼吸をして落ち着かせた
まだ、倒れるわけにはいかない…私には、やらなきゃいけないことがあるから……

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