【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師 番外編2

プラズマ ページ35

私は鵺野先生の前に出たわ


神音「大月先生、よろしいですか？」
大月「なんだね？」



神音「あなたが霊を信じず、全てプラズマで片付けるのはあなたの勝手だし自由です」

神音「ですが、自分の意見を押し付けるようなことはしないでください」



大月「押し付けるだなんて！霊はプラズマが…」
神音「それが押し付けと言ってるんです！」


思ったより、私の声は廊下に反響してしまったわ
私の後ろにいる鵺野先生達から「ヒェッ」と聞こえたけど、聞こえない振りをしたわ


神音「霊を信じ、霊を信じないかは自分自身で決めることです。あなたが決めることではない」


私はそう言い、大月先生に背を向けて去ったわ





ー職員室ー



鵺野「いや〜、さすが神音！ハッキリ言ったなっ！」
神音「少しイラッとしてしまったもので…」
広「(あれで少し？)」
郷子「(本気で怒ったら、神音さん怖いのよね)」


にしても、霊を全てプラズマで片付けようとする人がいるとはね


広「ってか、そもそもプラズマってなんなのさ？」
鵺野「なんだ、知らなかったのか？」
神音「物質は温度によって固体・液体・気体の三つの状態に変化する事は知ってるわよね？」
郷子「うん」
広「え、そうなの？」


ちょっと、立野君！
これは習ったことよ！？










プラズマ





・固体
低音だと物質は“固体”の状態になる。石とか氷とかね
これは分子という小さな粒が、しっかり結合した状態よ



・液体
音がが上がると、分子の繋がりは弱くなって“液体”になるわ



・気体
もっと高温では、分子はバラバラになって自由に運動する
これが“気体”よ



・プラズマ
更に高温では、原子そのものが分解して陽イオン(原子核)と陰イオン(電子)に分かれるわ
これが“プラズマ”状態で、固体・液体・気体に続く4番目の物質状態といわれてるわ





太陽をはじめとして、宇宙にある物質の99.9%以上は、このプラズマの状態なのよ
地球上では、オーロラや雷などがプラズマなのよ










郷子「ヘェ…神音さんって、霊や妖怪以外にも詳しいのね」
鵺野「お前、本当に小学生か？博識過ぎるぞ？」
神音「そうですか？」


少し興味深いと思って、調べて覚えてただけなのだけど…
ちなみに立野君は、私が説明してる間に寝ていたわ

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