【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師 番外編2

作戦開始 ページ13

鵺野先生が風を確認すると、指に唾液を付けて、その唾液を風で飛ばしたわ


絶鬼「さぁ、仕上げだよ！」


ピアノをひいてる絶鬼は何かを感じ取ったのか前を見ると、鵺野先生の唾液が目の前まで迫っていたわ


絶鬼「うわっ！？」


絶鬼はピアノの演奏を止め、慌てて体を傾けて避けたわ
………気持ちはわかるわ…私だって、付きたくないから避けるわ



「バッ！」



絶鬼に隙が出来、鵺野先生は肩にかけてた上着を投げたわ
その上着も、唾液と同じように絶鬼の元に向かい…


絶鬼「うっ！？わわっ！？」


上着は絶鬼の顔を覆い、視界を奪ったわ
風の勢いが強いのもあり、絶鬼はなかなか上着を外せないでいるわ


鵺野「行くぞ！」
ゆきめ「はい！」


2人は四つん這いになり、静かに素早く絶鬼のピアノの下に移動し始めたわ


鵺野先生は絶鬼の右手首に御鬼輪をはめ、ゆきめさんが絶鬼の体を氷漬けにし、さらにその上から鵺野先生が白衣観音経で拘束したわ


鵺野「神音！」
神音「はい！」


私は印を結び…


神音「オン･ビシビシ･カラカラ･シバリ･ソワカ！」


網状の呪力を放ち、絶鬼の体み巻きつけて拘束した


絶鬼「なんのつもりだい！？」
鵺野「ゆきめくん！逃げるんだ！！」
ゆきめ「はい！」


2人は急いで絶鬼から離れたが、絶鬼から膨大な妖力が放出され、2人は吹っ飛んだわ
それと同時に、鵺野先生は貯水槽の下に霊水晶を転がし入れたわ


鵺野「宇宙天地 與我力量 降伏群魔 迎来曙光」


鵺野先生が経文を唱えると、霊水晶は爆発したわ
霊水晶の上にあった貯水槽は吹っ飛び、鬼門へ落ちていったわ


絶鬼「バカだね！どこを狙っているんだい？」


絶鬼は気づいていない…ここまで来たら、作戦は成功したようなものだ


貯水槽には1本のロープがくくりつけられているわ
当然、貯水槽と一緒にそのロープも鬼門へ行くが…問題は、そのロープが繋がってるモノ


絶鬼もロープの存在に気づき、目でロープを辿って行くと…自分の右手首に付いてることに気づいたわ


絶鬼「っ！？」


そう…さっき鵺野先生が付けた御鬼輪には、ロープも一緒についていたのよ
そして、御鬼輪の力が発揮されるわ

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