【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師 番外編

久美子の愛と勇気 ページ19

そして悪霊から黒い煙のような物が出て来て、私と鵺野先生を覆い尽くし…



「ドォッ！」



物凄い力で押された私達は、天狗塚の石像に打ち付けられた
私達はゆっくりと転がり落ち、倒れた


美樹「ぬ〜べ〜！」
克也「神音！」


ま、まずい…体が思うように…動かない……！





『きゃぁぁぁぁぁああああああああっ！』





意識を失いそうな中、遠くの方で飯島さんの悲鳴が聞こえた


悪霊「今度こそ苦患の玉を飲ませてやる！」
郷子「久美子を返してっ！」
広「やめろっ！」


その後 何かが倒れた音と、稲葉さんと立野君の悲鳴が聞こえた


私は歯を食いしばりながら目を開け、フラつきながらも立ち上がった
隣にいる鵺野先生も、立ち上がった


鵺野「許せん！俺の生徒達をっ！」
神音「よくも…絶対に許さないからなっ！」


私と鵺野先生は飯島さんを取り戻そうと、悪霊へ向かって行った


悪霊「この出来損ないの“鬼”と弱い人間がぁっ！」


悪霊は捕えてた飯島さんを放り捨て、私達に襲いかかった
再び黒い煙が私達を覆い、締め上げてきた


鵺野「ぐぁぁぁあああああっ！」
神音「うぁぁぁあああああっ！」
久美子「先生！神音さん！」


力が、強過ぎる…！
なんとかして、飯島さん達だけでも逃さないと…！





悪霊「さぁ、この苦患の玉を飲むが良い！飲んで俺の変わりに天狗道に落ちろ！」
久美子「っ………」



悪霊「さぁ、飲め！この苦患の玉を！」
久美子「郷子ちゃん…私……」



悪霊「さぁ、飲めぇ！」
久美子「私……」





悪霊「飲めぇぇぇ！飲むんだぁぁぁぁぁ！」





私は必死に飯島さんの方を見て、印を結ぶ為に腕を動かそうとした時…


神音「っ…！？」


…座り込んでいた飯島さんが、立ち上がった





久美子「私はどうなっても良いの…でも、みんなは関係ない…手を出さないでっ！」



久美子「………飲むわ、その苦患の玉をっ！」



久美子「そして、あんたと一緒に天狗道に落ちる！」





久美子「あんたなんか…あんたなんか天狗道に落ちて当然だぁっ！！」











久美子「天狗道に…落ちろぉぉぉぉぉおおおおおおおおっ！！！」










飯島さんはそう叫んだ後…悪霊を穴に落とす為に両手を広げて、向かって走って行った

落ちるのは…お前だけだぁっ！！→←力づくで押し込める！

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