【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師 番外編

通り魔と戦闘 ページ14

その黒い物を見ると、それは黒マントの通り魔だった


神音「…やっぱり、現れたか」
広「神音…！」
神音「稲葉さんを守りたいって言うなら、稲葉さんと一緒に離れてて」
広「けど…！」
神音「死にたくなかったら、早くしろっ！」


私が怒鳴って言うと、立野君は言う通りに物陰の方へ移動した
おそらく、私の切羽詰まった感じが伝わったんだろう


通り魔「また邪魔をするか…」
神音「えぇ…稲葉さんを天狗道に落とさせない」


私は護符を取り出し……


神音「相手になってやる……来いっ！」


通り魔は鎌を取り出し、物凄いスピードで私に襲いかかってきた


神音「オン・キリキリ・ウンハッタ！」


両指を組んで真言を唱えると、私の足元に“五芒星”の“セーマン”が現れ、見えない壁を作って結界をはった



「ドォッ！」



通り魔は結界に当たり、再び後ろへ吹っ飛んだ
私はその隙を逃さず、印を結び…


神音「オン･ビシビシ･カラカラ･シバリ･ソワカ！」


網状の呪力を放ち、通り魔の体に巻きつけて拘束した
これで、身動きは取れない！



神音「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前！」

神音「ノウマク・サマンダ・バザラダン・カン！」

神音「六根清浄、急急如律令！」



“格子状”の“ドーマン”をきり、九字を唱えてから真言を唱え、通り魔に向かって攻撃した



「ドォンッ！」



身動きが取れなかった通り魔は、私の攻撃をモロにくらった


通り魔「ぐぉぉぉぉぉっ！？」
神音「やっぱり、倒れないか…」


けど、ダメージは与えられた
倒せなくても、追い返すことさえ出来れば…


通り魔「邪魔をする奴は、殺す！」


通り魔が再び鎌を振り上げながら、突進してきた
私は再び結界をはろうとしたら…



「バッ！」



通り魔は、思いがけない行動を起こした
私に向かって来たかと思ったら、通り魔は物陰に隠れてる立野君達の方へ向かっていった


まずいと思った私は、すぐに行動を移した



神音「サラテイ・サラテイ・ソワカ！」

神音「オン・マリシエイ・ソワカ！」



人差し指を親指でたわめて弾く行法を3度行い、真言を唱えた
呪力の鞭を通り魔に向かって仕掛けたが、避けられ…


郷子「きゃぁぁぁぁぁっ！？」
広「郷子ぉっ！？」


通り魔は稲葉さんを捕まえてしまった

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