【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師12

妻！？ ページ49

男鹿さんと別れた後、私はある場所へ向かったわ


神音「ここね…」


この道路は一昨日ここで事故があり、1人の子供が亡くなった
私は花束を置き…手首に巻いてる数珠を外し、手に巻き直し真言を唱えたわ


神音「オン・アボキャ・ベイロシャノウ・マカボダラ・マニ・ハンドマ・ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン」


1人の子供の霊が現れ、光出したわ


神音「さぁ、光の方へ進みなさい…お父さんとお母さんに会えるわ」


子供の霊は笑いながら、成仏していったわ
これで子供の霊は大丈夫ね…問題は……


神音「次々に事故を起こす、悪霊を退治することね」


後ろを振り向くと、黒々とした悪霊が私を睨んでいたわ
この道路は見通しが悪いわけじゃないのに事故が起こりやすい…その原因は、この悪霊が事故を起こしていたからだ


罪のない子供を殺したこの悪霊を、絶対に許さない！


悪霊は私に向かって襲い掛かってきたわ
私は防御しようと、真言を唱えようとしたら…





『天誅！』





突然、悪霊が斬られて消滅したわ
私は呆然としてると、目の前に現れた人を見て驚いたわ


神音「男鹿さ…じゃなくて“なまはげ”！？」
なまはげ「さっきの礼を返したぞ」
神音「どうして、アナタがここに…」
なまはげ「お前が花束を持ってたことが気になってな？後を追って正解だったな」


まさか“なまはげ”が現れるとは思わなかったわ
その後、私は驚くべき発言を聞いたわ


なまはげ「私の妻となる女に何かあったら大変だからな」
神音「………は…？今、聞き捨てならないことを聞いたような気がするんですが！？」
なまはげ「言っただろ？『大きくなったら、もらってやる』と…」


それ、そういう意味だったの！？


神音「も、申し訳ありませんが、アナタの妻にはなれません」
なまはげ「まだ子供だからな？先の未来のこと…」
神音「そういうことじゃありません！私はもうけ…結婚を前提に付き合ってる人がいるんです！」


まさか“なまはげ”が私を妻にしようとしてたのは知らなかったわ
私には玉藻がいるから諦めてもらわないとっ！


なまはげ「ほぅ…」
神音「なので、私のことは諦めてください」
なまはげ「諦めるかはお前が決めることじゃない。では、さらば！」


“なまはげ”は飛び去って行ったわ


神音「………」


私はいろいろ混乱し、その場にしばらく立ち尽くしていたわ
とりあえず“なまはげ”に迫られても断り続けよう


私は玉藻一筋なんだからっ！

思っているからこそ叱る→←弁償？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す