【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師12

伝説のくだ狐の力 ページ44

『観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時…』





その時、葉月さんが筒を構え般若心経を唱えた
葉月さんから、かつて無いパワーが放たれたいた


管乱坊「な、何！？」
鵺野「いずな！？」
神音「葉月さん！？」


私達は戦いを止め、葉月さんの方へ視線を移した


いずな「色不異空 空不異色 色即是空 空即是色…！」


葉月さんに操られたゲドは、今までの姿とは違った
きっとあれが本来のゲドの姿であり、力…ゲドは一撃で、管乱坊の“くだ狐”を貫いて倒したわ


管乱坊「ば…ばかな！あんな小娘が“伝説のくだ狐”を完全に操るとは…信じられん！」
いずな「これで最後だ！管乱坊！！」
管乱坊「お、おのれえええ〜っ！そうはいくか！真の富はわしの…わしのものだあぁっ！」


管乱坊は葉月さんに向かって襲い掛かったが、ゲドによって吹っ飛ばされた


神音「勝負あったな…」
鵺野「どうやら奇跡的というか、何億分の1の確率で いずなはゲドの力を最強にまで引き出したのだ」
管乱坊「フ…それはどうかな…後ろを見ろ」


後ろを振り向くと、郷子さん達が管乱坊の部下に捕まっていた


郷子「ご…ごめん、ぬ〜べ〜、神音さん」
広「隠れて見てたのに…見つかっちまった」


くっ…これじゃあ、何もできない！


いずな「ひ、卑怯者っ！」
管乱坊「これで形勢逆転だな、よこせ」


私達は抵抗することが出来ず、ゲドを操る筒は管乱坊の手に渡ってしまった


管乱坊「フハハハハ！ついに手に入れたぞ！“伝説のくだ狐”…真の富！！」


さっきから言ってる真の富…それって、いったいどういうことなんだ…


いずな「ゲドは物を金に変える力があるんだ…そのことだろ」



管乱坊「バカ共め、ではこいつの使い方を見せてやろう」

管乱坊「シンゴン タリツ ハラボリツ カラサンテン ソワカ…」



そう言った管乱坊は、真言を唱えた
すると、ゲドのお腹に人が入れる位の穴が広がった


管乱坊「真の富への扉が開いた…ここまでは伝説の通りだ」


これが、真の富への扉…？
管乱坊は『この中には人間の欲する全ての富が入っている』と、言った…それって、どういうことなんだ？

真の富→←管乱坊の体

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