【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師12

管乱坊の体 ページ43

ー3日後ー



あれから3日経ってしまったわ
管乱坊達より早く見つけたいけど、霊気を感じない


蓮月「我が主、あちら方にはいませんでした」
神音「わかったわ…鵺野先生の方も、まだ見つけ出せてないみたいだし…」


だけど 私と鵺野先生が見つけてないということは、管乱坊達も見つけてないということ…


その時、強力な霊気を感じたわ
この霊気は、まさか…！


神音「葉月さんね！蓮月！！」
蓮月「承知！」


蓮月は私を抱き上げ、家々の屋根を飛び上がりながら霊気の元へ向かったわ
きっと管乱坊達も気付いたはず、急がないとっ！










ー廃工場ー



ゲドと葉月さんが居たのは、童守町の外れにある廃工場だった


神音「一足遅かったかっ！」


そこからはゲドと葉月さんの霊気だけじゃなく、管乱坊の霊気も感じた
そして、鵺野先生の鬼の手の霊気も……


神音「蓮月！このまま窓を割って中へっ！！」
蓮月「承知！」


蓮月は腕や着物で私を覆い、窓を割って飛び込んだ


中では、管乱坊と鵺野先生が戦っていた
驚いたのは、管乱坊の姿だった





管乱坊の体には、いたるところに“くだ狐の筒”が埋め込まれていた





鵺野「神音！蓮月！」
管乱坊「また小娘か」


どうやら、ゲドと葉月さんは無事のようだ


神音「蓮月、あの“くだ狐”に遠慮はするな」
蓮月「承知！」
管乱坊「こしゃくなー！」
蓮月「我が主に手を出すなぁー！」


管乱坊の“くだ狐”が襲い掛かってきたが、蓮月が蜘蛛の糸で動きを封じ、爪で斬りつけたわ



『ギャァァァァァ！』



管乱坊「何っ！？」
蓮月「チッ…思ったより、あの“くだ狐”は強いな…私の呪詛じゃ殺せない」


あの“くだ狐”は、鵺野先生の鬼の手並の力がある
蓮月の呪詛で少しは弱まるかと思ったけど、やっぱり強い！


管乱坊「貴様もわしの敵ではないっ！」
神音「オン・キリキリ・ウンハッタ！」


管乱坊が“くだ狐”を使って襲い掛かってきたが、なんとか防御したわ
だけど、長くは保たない！


鵺野「神音っ…ぅ！」
神音「鵺野先生はじっとしててください！」
鵺野「バカを言うな！お前が敵う相手じゃない！」


そんなのわかってる！
だけど、負傷してる鵺野先生に戦わせるわけにはいかない！

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