【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師12

くだ使い・管乱坊 ページ41

そして生まれた“くだ狐”は、命の恩人である葉月さんの言うことを聞かず…
勝手にご飯を食べたり、お笑い番組に夢中になっていたけど…その場で倒れてしまったわ


神音「生まれたばかりだから、まだ弱っているわ」
鵺野「ああ、熱がある。しばらく目が離せんな」
郷子「良かったね、可愛い“くだ狐”が手に入って」
いずな「嫌だっ！誰か持って帰ってくれ！」


とりあえず“くだ狐”は、葉月さんが面倒を見ることになったわ










ー数日後ー



葉月さんと“くだ狐”がどうなったか、様子を見に行くと…


鵺野「よお！どうだ、懐いたか」
いずな「今ふんじばって宅配便で出すところだよっ！」
神音「それで、能力は何かわかったんですか？」
いずな「なんもないよ！ウドの大木！」


まぁ、まだ子供だものね？


郷子「名前はなんなの？」
いずな「ゲドよ、ゲド！ゲドで充分！」
広「ひでーな」


鳴き声が『ゲド』だものね…でも適当過ぎないかしら？



「ピンポーン…」



インターホンが鳴り、扉を開けると…



『ほう、立派になったな。育ててくれて、ありがとう』



突然 僧侶と部下らしき男が入ってきたわ
なんなの、この人達！？



管乱坊「突然お邪魔してすまんな…その“くだ狐”を引き取りに来た」

管乱坊「わしの名は、管乱坊…東北に寺を構える“くだ使い”の僧だ…」

管乱坊「その“くだ狐”は我々の秘宝なのだよ」



管乱坊の部下がゲドを連れて行こうとすると、ゲドは嫌がったわ
その用を見た葉月さんは、割って入ったわ


いずな「やめなよ、ゲドは嫌がってるだろ。あんたら、あの女の人殺したろ？そんな奴らにゲドはやれないね」



管乱坊「フン…嬢ちゃん、一応イタコのはしくれらしいが…こいつは嬢ちゃんに扱えるような“くだ狐”じゃない」

管乱坊「大人しく渡すんだ」



いずな「うるせータコおやじ！イタコのサラブレッドいずな をなめんな！」
管乱坊「フフ…どうしても、渡さんというのなら…やれ！」



「バシュッ！」




鵺野「危ない、いずな！」
神音「葉月さん！」


管乱坊は葉月さんに向かって“くだ狐”をけしかけたわ
だけど、ゲドが自ら盾となって葉月さんを守ったわ


いずな「ゲド…あんた…」


そしてゲドは葉月さんを抱き上げ、窓を割って部屋を飛び出して行ったわ

伝説のくだ狐とは？→←伝説のくだ狐

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す