【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師12

誕生日 ページ32

ー数日後・教室ー



「パァン！パァン！」





『神音/さん/ちゃん！誕生日おめでとうっ！！』





神音「お祝いしていただき、ありがとうございます」
鵺野「堅い！堅い！」


バレンタインデーの14日になり、私の誕生日
鵺野先生とクラスの皆と ゆきめさんからお祝いの言葉をもらったわ


だけど………


神音「…(玉藻…)」
ゆきめ「…(もぅ〜！玉藻は何してるのよ！！)」
蓮月「我が主、おめでとうございます！(あのキツネはこんな時に何をしてるんだっ！！)」


玉藻はまだ来ていないわ
忙しいだろうし、もしかしたら急患でも入ったのかもしれないわね


ゆきめ「神音ちゃん、バレンタインのチョコレート♡」
神音「ありがとうございます、ゆきめさん」


ゆきめさんからチョコを受け取り、私もチョコを渡したわ
そして………


神音「稲葉さん達も、受け取ってくれる？」
郷子「い、良いの！？」
広「神音からのチョコ！？」
克也「うっしゃーーー！」


思いの外、喜んでくれたことに軽く驚いたわ
気まずい日が続いてたから、受け取ってもらえないかもと思ってたんだけど…良かったわ


郷子「………」
神音「稲葉さん？」
郷子「ごめんなさい…私、何も用意してなくて…」
神音「私が用意したくて用意したものだから、気にしなくて良いわ」


だけど稲葉さんは、顔を俯かせてしまったわ
後ろにいた立野君達も、申し訳なさそうな顔をしてしまったわ


神音「私は『おめでとう』という言葉だけでも、嬉しいわ」
郷子「でも…」
神音「…この前の霊符師の時は、ごめんなさい。言い過ぎたと思っているわ」
郷子「そ、そんな…！あれは、私達が悪いから…」


私は首を横に振り、自分の気持ちを口にしたわ



神音「あれはさすがに、言い過ぎたとは思っているわ…少し八つ当たりな所もあったし…」

神音「でも稲葉さん達は今まで霊や妖怪達とは無縁だったし、仕方ないのかもしれないけど…もう少し行動に気をつけてほしいとは思っているわ」



私の言葉を聞いて、稲葉さん達はさらにシュンと落ち込んでしまったわ
だけど私はそのまま言葉を続けたわ

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