もう1つの心 ページ4
神音「はい、その通りです。あなたなら、玉藻を救えるのではないかと思い…」
九尾「私の…九本の尾…これは九つの魂…この一本をやめれば、そいつはもとの妖狐に戻れる…」
神音「ほ、本当ですか!?」
九尾「フウ…本当じゃとも、しかし…」
“九尾の狐”は顔を反らし、バカにしたような笑いをしたわ
九尾「その妖狐・玉藻は人間の愛などを研究し、人間の心を持とうとした…」
九尾「人間とはおよそ醜い生き物…そんなものに近づこうとする妖狐など…助ける気にはならぬのう…」
神音「確かに人間には醜い面もあります。だけど、良い面もあります。それを玉藻は…」
九尾「黙れ!人間は醜い!」
神音「だけど玉藻は、あなたが言うようなくだらないものの為に廃妖怪になったんじゃありません」
私はもう一度深々と頭を下げ、お願いをした
神音「お願いします…どうか玉藻を、助けてください!」
九尾「くだらない…」
だけど私のそんな頼みは虚しく“九尾の狐”に一喝されてしまった
九尾「お前の望みなど聞けぬ…死ね…」
突然“九尾の狐”の体が光出し、目の前には痩せこけた老狐の姿はなく、威風堂々たる立派な狐が立ちはだかっていたわ
神音「こ…これが“九尾の狐”…!?」
ものすごい妖気…体がすくんで、動けない…
石蕗丸「万事休すだ…」
九尾「死ね!」
神音「っ…!」
“九尾の狐”が放った炎が私に向かって襲いかかった
結局 私は、玉藻を救えなかった…ごめん、玉藻…みんな……
「バッ!」
玉藻「………」
神音「玉藻!?」
突然、玉藻が私を庇うように立ち塞がったわ
九尾「こやつ…魂の抜け殻のはずなのに…!?」
さすがの“九尾の狐”も驚きを隠せないでいたわ
玉藻「神音…私の…愛しい人…殺させはしない…」
神音「だめよ、玉藻ーっ!」
九尾「バカな…こいつの心は壊れているはず…一体どうしてこんな行動をとるのか…」
その時、放たれた炎が逸れたわ
そのおかげで、玉藻へ直撃しなくて済んだわ
九尾「やはりな…もう1つ心がある…こやつの狐の心は壊れてしまったが…もう1つ…」
九尾「まさかこの妖狐、私の最も恐れている力が備わりつつあるというのか…」
“九尾の狐”が恐れている力…?
九尾「面白い…人間よ…チャンスをやろう…」
神音「チャンス…?」
すると突然、私と玉藻の前に巨大な壺が出現したわ
そして吸い寄せられ、私と玉藻は壺の中に入ったわ
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桜萌(プロフ) - サヤノさん» 無事に和解することができるのか、自分も心配です…でも、ヒロインなら大丈夫です!どう和解し、仲直りするのかお楽しみにです!(⌒▽⌒) (2022年2月13日 1時) (レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 桜萌さん» なるほどね、出来る事なら、ぬ〜べ〜クラスの和解と友達想いが安泰するように考えるべきですね……ファイトです! (2022年2月11日 10時) (レス) id: 8a917fb5a5 (このIDを非表示/違反報告)
桜萌(プロフ) - サヤノさん» なんとか霊符師事件は終わりました!ヒロインとぬ〜べ〜クラスとの間に壁がっ!?次回はついに、ヒロインの………です!(⌒▽⌒) (2022年2月8日 2時) (レス) @page29 id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 桜萌さん» 事件が終わったらヒロインさんがぬ〜べ〜クラスに説教一発かませばいつでもよろしいでございます、ヒロインさんにも寝た子を起こすにも程があります、気休めを入れないと、ロクでもない生徒に成り下がる事になりますからね? (2022年1月31日 7時) (レス) id: 8a917fb5a5 (このIDを非表示/違反報告)
桜萌(プロフ) - サヤノさん» 決着が解決したと思ったら、新たな問題がっ!?この先の展開と、ヒロインとぬ〜べ〜クラスの問題はどうなるのかお楽しみです!(>ω<) (2022年1月29日 16時) (レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜萌 | 作成日時:2022年1月8日 0時