【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師12

鬼の妖気が侵食 ページ26

ヤン「黙れ！黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ！鬼の手をそんなことに使うなんて、宝のもちぐされだ！」

ヤン「鬼の手は俺がもらう！貴様らの命を奪ってでもな！」

ヤン「天道晴明 地道安寧 人道虚寧…！」



何をしようとしてるのかは、わからないけど…何をしても無駄なのに…


ゆきめ「もう、あなたの負けよ。無駄な抵抗は…」
玉藻「ムッ あの符は！？」


近くにあった木に、霊符が貼られていたわ


ヤン「今ごろ気付いても、もう遅い！俺はあらかじめ罠を貼っておいたのさ！！」





ヤン「“亜留摩外丼”！！」





その時、霊符から校庭に無数の隕石が降ってきた


神音「鵺野先生、あれは幻影攻撃の霊符です！」
鵺野「俺は生徒達を守る！ゆきめと神音と玉藻と蓮月は、妖怪達を頼む！」
神音「わかりました、蓮月！」
蓮月「承知！」


蓮月は固まってる妖怪達の元に向かって蜘蛛の糸の壁を作り、隕石が降ってきてもくっつけて止めた


玉藻「神音！」
神音「玉藻！え、きゃっ！？」


玉藻は私を抱き上げ、移動し始めた


神音「た、玉藻！？」
玉藻「あなたはまだ怪我が治りきっていない！こうした方が良い！」


た、確かに…これなら、すぐに妖怪達を集めて保護しやすい


だけどこの幻影攻撃は、すぐに収まった


ヤン「ぐあああ…！」


霊符師の鬼の手が広がり、腕から顔まで及んでいた


ヤン「な、なんだ！これはどうしたんだ！鬼の手が〜！」
ゆきめ「暴走！？」



玉藻「いや違う…奴は霊符で鬼を完全に制御していた…原因は奴自身にある…」

玉藻「憎しみに満ちた醜い心に鬼の妖気が同調し、侵食したんだ」

玉藻「自業自得だな」



玉藻は霊符師に、冷たい視線で言い放った


鵺野「ヤン！今からでも遅くない！憎しみを捨てるんだ！」
ヤン「だ…黙れ！俺は今の復讐を…おごごご〜！！」
神音「…もう、だめ……」


今の霊符師の姿は、人間の細胞に鬼が混じった姿


神音「もう、鬼でも人間でもない…ただの化け物だ…」
鵺野「…来るぞ、みんな後ろに下がってろ」


鵺野先生は前に出て、対峙した

妖怪は全てが悪ではない→←鬼の手を持つ資格はない

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す