【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師12

玉藻VS蓮月2 ページ15

蓮月「400年くらいしか生きてないキツネに、数千年も生きてる私に勝てると思うなぁ！」


蓮月は大量の蜘蛛の糸を玉藻に向かって放ったわ


玉藻「火輪尾の術！」
蓮月「っ！私の蜘蛛の糸を炎でっ！？」


玉藻の火輪尾の術で、蓮月の蜘蛛の糸は焼かれたわ
火輪尾の術で出る炎は、普通の炎より温度が高いから焼くことが出来たのね


蓮月「まさか、私の蜘蛛の糸を燃やすとは…」
玉藻「どうしたんです？私よりも長生きしているのに、この程度ですか？」
蓮月「見くびるなよ？」


すると突然、玉藻が自分の左腕を見たわ
玉藻の左腕は、いつの間にか腐りかけていたわ


玉藻「こ、これは！？」
蓮月「私が闇雲に攻撃してたと思うか？」


よく見ると、玉藻の左腕に小さな切り傷があったわ


神音「…蓮月の呪詛ね」
鵺野「呪詛だと！？」


蓮月が傷をつければ、そこから呪詛を流すことができる


神音「玉藻…」


玉藻を信じてはいるけど、心配してないわけじゃない
玉藻の命を奪うようなことはしないと思うけど、蓮月の呪詛は強力…


玉藻「く、っ…！」
蓮月「どうだ？呪詛で苦しめられるのは？」


玉藻は膝をつき、苦しそうな顔をしたわ
蓮月は人間の姿に戻り、ニヤついた顔で玉藻を見下ろしているわ



「カカカカカカカッ！」



玉藻は首さすまたを7つに分解し、蓮月の周りに差し込んだわ


玉藻「貪狼 巨門 禄存 文曲 廉貞 武曲 破軍！」
蓮月「これは、結界！まさかっ！？」
玉藻「狭域 滅気怒！」
蓮月「ぐぁっ！？」


力を抑えた滅気怒は、さすがの蓮月でも堪えたようね
玉藻は再び火輪尾の術で攻撃したわ


玉藻「空海レベル！！」
蓮月「ぐ、ぅ……呪詛で蝕まれてるというのに、どこにそんな力が！そんなに我が主がほしいか！？」



玉藻「えぇ…神音さんは私のです！他の男に…誰にもやりません！」

玉藻「私は神音さんを永遠に愛します！」

玉藻「私は神音さんがいなきゃダメなんですよ！」



炎の勢いが強くなり、蓮月が一瞬 目を瞑った隙を玉藻は見逃さなかったわ



「ガシッ！」



蓮月「な、私のタスキを！？」
玉藻「神音は、私の伴侶となる女性だっ！」


蓮月と距離を詰めた玉藻は、蓮月のタスキを握り…勢いよく引っ張ったわ


玉藻「神音との関係、認めてもらいますよ！」
蓮月「くっ！…この私が、こんなキツネに！？」
玉藻「神音への想いは、誰にも負けませんよ！」


玉藻が蓮月のタスキを奪ったことで、玉藻の勝利が決まったわ

完敗→←玉藻VS蓮月1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す