【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師12

金毛玉面九尾の狐 ページ2

ー教室ー



再び教室に戻り、ゆきめさんを呼んで3人で玉藻に気を注入するが…


鵺野「くっ…」
ゆきめ「ハア、ハア…」
神音「ダメだわ…いくら気を送り込んでも、破れた袋のように抜けていくわ」


意識も戻らない…まるで抜け殻のようになってしまった


石蕗丸「くそっ…無念だ…！こんな…こんな…！」


だけど、まだ救える方法はある





神音「妖狐の神…金毛玉面“九尾の狐”なら、救える可能性があるわ…」





石蕗丸「な、何を言う人間め！九尾様に会うなど…我々妖狐でも無謀なこと…！」
ゆきめ「やめて神音ちゃん！九尾の狐って言ったら…！」
神音「知っているわ」










“金毛玉面九尾の狐”





古くはインド・中国の王朝に、最後は800年前の日本・鳥羽上皇の妻



玉藻前として三つの国の王朝に忍び込み、世に災いをもたらした史上最強の妖狐よ










その妖力はおそらく、地獄の鬼をも凌ぐ…


石蕗丸「あのお方は、我々妖狐の神だ。しかも人間の神のように甘くない」


私はそれに頷き…


神音「それでも行くわ」


だけど他の皆は私を止めてきたわ


蓮月「お止めください、我が主！死んでしまう可能性が！」



神音「玉藻とは、確かに最初は敵同士だった…でも玉藻は私を何度も助けてくれて、守ってくれた」

神音「こんな私を好きだと、愛してると言ってくれた」



私は玉藻に近付き、そっと抱きしめた



神音「失いたくないの…もう、大切な人を救えないのは嫌なの…」

神音「私も、玉藻が好きだから…愛しているから…！」



そして、私は蓮月を真っ直ぐ見つめ…


神音「蓮月…必ず帰ってくるから、行かせて…」
蓮月「我が主…」
神音「愛してる人を、助けたいの…！」
蓮月「…承知」


蓮月は目を伏せ、静かに頷いてくれた

殺生石→←玉藻・廃妖怪化

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