【地獄先生ぬ〜べ〜】孤独な陰陽師12

玉藻・廃妖怪化 ページ1

ー教室ー



石蕗丸「くっ…た、玉藻様！何をお考えなのだ！」

石蕗丸「もう あの人化の術は有効期限がきれて、このままでは廃妖怪になってしまうというのに…！」


鵺野「それは確かなのか」
石蕗丸「我が妖狐の谷の長老が“妖狐の神”金毛玉面九尾様にお伺いを立てたのだ！」


“九尾の狐”…今でもいるのね


石蕗丸「何をしている？」
神音「ダウジングよ」
鵺野「これで玉藻の居場所がわかる」


鵺野先生と一緒にダウジングをした結果…


鵺野「20キロ先の町まで行ったのは確かだが…」
神音「妖気が弱って、そこで消息を絶ってるわ…おそらく、瀕死の状態だわ…」


玉藻、どうか無事でいてほしい…！


鵺野「みんなで探そう、手伝ってくれ」
石蕗丸「なぜ、お前達が！？玉藻様はお前の敵だろう！」
鵺野「あいつとは、いろいろあってな」


石蕗丸は疑問そうな顔をしているわ
こういう顔、前の玉藻もよくしていたわね


鵺野「神音、お前は残ってても…」
神音「いいえ、私も探します」


玉藻は、私を何回も守って助けてくれた
今度は私が、玉藻を助ける番！










ー童守町ー



皆で協力して探すが、なかなか見つからない
そして雨が降り始め、ついに…


石蕗丸「玉藻様！」


玉藻を見つけることが出来た
だけど その姿は、生気を失って別人のようになっていた


神音「玉藻ぉ！」
鵺野「待て、神音！」


私は玉藻に抱きつき、両頬を掴んで目を合わせた


神音「玉藻、私がわかりますか…神音です！玉藻っ！！」
玉藻「…神音……私の…愛し………人…」


玉藻は膝から崩れ落ち、狂ったように笑い出した


玉藻「あは…はは……あははははは……」


変わり果てた玉藻の姿に、私の目から再び涙が流れ落ちた
そして、私は玉藻の頭を強く抱きしめ…





神音「玉藻ぉぉぉぉぉおおおおおおおおっ！！」





………泣き叫んだ…

金毛玉面九尾の狐→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す