いらない… ページ39
長い沈黙が続いた…
もしかしたら、そんなに時間は経ってないのかもしれない
影霧「………」
だけど、何かを言うことも出来ない
どうしようかと、思ってると…
先生「あはっ…!」
先生が、笑い始めた
先生「あっはははははははははははははははははははははははははははははは!!」
先生の高笑いが、廃墟内に響いた
先生の目が血走っていて、俺は初めて先生に恐怖した
思わず安室さんのスーツにしがみつくと、安室さんは力強く抱き寄せてくれた
先生「はぁ……やっぱり、離れなきゃ良かったなぁ…」
影霧「先生…」
先生「1度離れて、再び再開した時…影霧は確実に私のモノになると思ったのに…」
先生「そして、私に執着させるつもりだったのに…」
先生「犯罪を楽しむ影霧が好きだったのにッ!」
先生「あの時の影霧を殺されたッ!」
確かに…過去の俺と今の俺は、別人かもしれない…
確実に俺を変えてくれたのは……
安室「………」
安室さんの存在だ
もし、安室さんと出会ってなかったら…俺は変わらなかったかもしれない
先生「もう、良いや…影霧が私のモノにならないなら、もういらない」
先生「もう、何もかもがどうでも良い…」
先生「もう、いらないから……」
先生「死んじゃって?」
先生の軽い口調の後…
「ドガァン!」
突然、下から爆発音がした
地響きがし…床がぐらつき、揺れ始めた
安室「な…ッ!?」
コナン「ま、まさか!?」
先生「永遠と影霧と一緒にいるつもりだったのに…」
安室「まさか、最初から影霧さんと心中するつもりだったのか!?」
……先生なら、やりかねない
過去の俺のままだったら、喜んで一緒に死んでいたかもしれない
先生「逃げられるものなら、逃げてみなよ!」
先生「どんどん逃げ道を塞ぐようにセットしてあるから、急がないと逃げられないよ!」
先生「あっはははははははははははははははははははははははははははははは!!」
安室さんとコナン君は悔しそうな顔をした後…
安室さんは俺の手を引っ張り、コナン君と共に走り出した
最後に見た先生の顔は、絶望した狂喜の顔だった…
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桜萌(プロフ) - アイスあるさん» ありがとうございます!更新がんばります!(*´ω`*) (2020年5月25日 21時) (レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
アイスある - 面白い!更新頑張ってください! (2020年5月24日 11時) (レス) id: 38b2fa8d4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜萌 | 作成日時:2020年4月10日 15時