【名探偵コナン】不可能犯罪、提供しましょう6

良かった…！ ページ25

「ピッ…ピッ…ピッ…」



機械音に、ゆっくり目を開けた…
一瞬だけ眩しかったけど、すぐに目が慣れてきた


影霧「…ッ……」


体が痛い…だるくて、重い……
毒を飲んだ後って、こんなに辛いんだ…？



『…影霧…お兄さん…？』



俺を呼ぶ声に、ゆっくりその方向へ向けた
そこには、目元に涙を浮かべてる…歩美ちゃんの姿が目に入った


歩美「うわぁぁぁあああああんっ！！」


そして、なぜか大泣きされた


光彦「どうしたんですか！？」
灰原「吉田さ……影霧さん！？」
コナン「影霧兄ちゃん、目を覚ました！」


歩美ちゃんの大泣きに、元太君、光彦君、哀ちゃん…そして、コナン君が集まった
コナン君が急いでナースコールのボタンを押した


コナン「元太、光彦！急いで、安室さんを追って知らせて来てくれ！」
光彦「さっき出てったので、まだ病院内にいますよね！」
元太「おぅ！急ごうぜ！」


光彦君と元太君は、慌てて病室を出て行っちゃった
病院内は走っちゃダメだよぉ…？


灰原「江戸川君、私は吉田さんを落ち着かせてくるわ」
コナン「あぁ、頼む」


哀ちゃんは、歩美ちゃんを連れて…病室を出て行った


影霧「………」
コナン「………」


病室内は、俺……私とコナン君だけとなり、重い沈黙が続いた
な、何か言った方が良いのかな？


コナン「……かった…」
影霧「…？」
コナン「良かった…死ななくて、本当に良かった…！」


コナン君は私の手を握って、そう言った


影霧「………」


もしかして、心配してくれてたの…？
私が犯罪者だって知ってるのに？


影霧「ど…して……？」
コナン「え…？」
影霧「ど、して……しんぱ…して………？」
コナン「そんなの、当たり前だよ…！だって……」


その先を、コナン君は言う事はできなかった
だって………



「ガラッ！」



安室「影霧さんッ！」


慌てて病室に入って来た安室さんに、遮られたから…
安室さんは少しフラついた足取りで、私が横になってるベッドに近づき…


影霧「ッ！？」
安室「生きていて、本当に良かった！」


私を強く、抱きしめた……

心当たりは？　※安室(降谷)side→←いろんな事が…

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