ケサランパサラン(ケセランパサラン) ページ43
“ケサランパサラン”
“ケサランパサラン”…または“ケセランパサラン”とも言うわ
70年代前半の小学生の間でかなり話題になった謎の生物なのよ
空から降ってくるピンポン玉ぐらいの白い毛の玉で、フワフワと勝手に動くのよ
そして、これを手に入れると幸せになれると言われているわ
一説では天使の毛玉という話も広まって、当時の小学生達は放課後や体育の時間はみんな空を見上げて探してたそうよ
不思議な事に、白粉(おしろい)と一緒にしておくと、いつの間にか増えてるらしいわ
神音「これが“ケサランパサラン”よ」
鵺野「良いなあ。俺も欲しかったんだ、くれ」
鵺野先生の声が聞こえてないのか、細川さんは“ケサランパサラン”をじーっと見つめ…
美樹「やったー！大儲けー！！」
細川さんは勢いよく、私と鵺野先生の前から去って行ったわ
鵺野「………」
神音「まぁ、悪い妖怪ではないですし…放っておいて大丈夫ですね」
鵺野「あ、あぁ…」
鵺野先生、すごい落ち込んでる…あの“ケサランパサラン”が本当にほしいんですね
神音「………」
あの細川さんですし、今夜にでも“ケサランパサラン”を増やそうとするでしょうね
……分けてくれるかは、わからないけど…
ー翌日ー
翌日、立野君達に“ケサランパサラン”の話をし終わった時…
鵺野「お、美樹」
広「どうだった！“ケサランパサラン”増えたか！？」
まこと「分けてくれなのだ！」
細川さんが教室に入ると、立野君達は“ケサランパサラン”のことを細川さんに聞いたわ
美樹「あ〜あれ！だめだめ、増えなかったわ！」
増えなかった事を聞いた立野君達は、落ち込んでしまったわ
……本当に、増えなかったのかしら？
鵺野「ところで、美樹。今日 童守30ビルにクリスマスショーで林家ぺーとパー子が来るんだ。みんなで行こう」
鵺野先生が細川さんを誘ったが、細川さんは断った
てっきり来るかと思ったのに、意外ね？
郷子「神音さん、楽しもうね！」
神音「えぇ…」
本当は断ろうと思ったけど、とくに用事もないし行くことにしたわ
帰りに狸葵のご飯を買って帰ろう…今日くらいは、豪華でも良いわね
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桜萌(プロフ) - うるふさん» コメントありがとうございます！楽しく読んでいただいて嬉しいです！更新がんばります！(*^^*) (2021年2月18日 14時) (
レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - いつも楽しく拝見させてもらっています！いつか主人公の過去が描かれるのを心待ちに、これからも話を追い続けます！頑張って下さい！ (2021年2月17日 1時) (レス) id: 641c35b43f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜萌 | 作成日時：2021年2月10日 2時
