異次元空間 ページ41
ー公園・ブランコー
ブランコに着くと、傍には立野君の靴が片方だけ落ちていたわ
郷子「ああああーっ！広ーーっ！！」
稲葉さんは靴を拾い上げ、泣きじゃくったわ
私はブランコを見ると、ある物が目に入ったわ
神音「稲葉さん、泣くのはまだ早いわ」
ブランコには、赤い毛糸が絡まっていたわ
毛糸が伸びてる先を見ると、まだわずかに開いてた次元の裂け目へと伸びていたわ
郷子「こ、この赤い毛糸は私の…！」
稲葉さんが毛糸を辿って次元の裂け目を押し広げると……
広『郷子！！』
郷子「広！！」
そこには、古今東西の人や乗り物が無造作に空間を漂っていた…“異次元空間”が広がっていたわ
広「わああ！！」
立野君の後ろを、何者かが捕まえている
おそらくあれが“異次元の魔物”！
鵺野「きさまかーーーっ！2度と俺の生徒に触れるなーっ！！」
鵺野先生が鬼の手を出し、その“魔物”に攻撃をしかけ…立野君を取り戻したわ
「シュウウ…」
閉じていく次元の裂け目に向かって、鵺野先生は…
鵺野「驚いたか。こちらの世界に俺がいる限り、きさまの思い通りにはさせん…2度とくるな！」
そう怒鳴っていたわ
郷子「広！大丈夫、ケガはない！？」
広「ああ、お前の手袋のおかげで助かったぜ」
助け出した立野君にケガもなくて、良かったわ
広「ありがとよ。大事に使うぜ、この手袋///」
郷子「広…///」
甘い空気をまとうのは良いけど、他所でやってくれないかしら？
まぁ、仲直りも出来て良かったのだけど…
神音「鵺野先生…邪魔するのもあれですし、私達は先に帰りましょう」
鵺野「そうだな…？」
私と鵺野先生はイチャついてる立野君と稲葉さんを残し、帰ることにしたわ
神音「しかし…あの次元の裂け目は困りましたね」
鵺野「あぁ…さすがの俺も焦ったな…」
神音「えぇ…」
対策しようにも、いつどこに現れるか分からないから対策することが出来ない
もう2度と、次元の裂け目が開かないことを祈るしかないわ
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桜萌(プロフ) - うるふさん» コメントありがとうございます！楽しく読んでいただいて嬉しいです！更新がんばります！(*^^*) (2021年2月18日 14時) (
レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - いつも楽しく拝見させてもらっています！いつか主人公の過去が描かれるのを心待ちに、これからも話を追い続けます！頑張って下さい！ (2021年2月17日 1時) (レス) id: 641c35b43f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜萌 | 作成日時：2021年2月10日 2時
