分からない… ※玉藻side ページ33
ー高層マンションー
神音「…お邪魔します」
玉藻「適当な所に座っててください」
私が住んでるマンションに着き、法霊さんを招き入れた
車の中で封具のことを聞いたが、法霊さんはずっと黙ったまま
ようやっと、口を開いたかと思えば…
神音『アナタに言う理由はない…』
そう、ぶっきらぼうに言われてしまった
まぁ、話してくれるとは思ってなかったが…
玉藻「何か飲みますか？」
神音「お構いなく…治療するのなら、早くしてください」
…今日は、機嫌があまり良くなさそうだな？
私は法霊さんに服を脱ぐように言って、傷口を確認した
玉藻「…何か、刃物のような物で切られましたか？」
神音「刃物…氷柱を刃物というのかはわからないが、切られた」
氷柱…ということは、雪の妖怪にでもやられたのか
玉藻「………」
私はじっと、法霊さんの体の傷を見つめた
人間の女は、外見を気にする者が多いと思っていたが…法霊さんはそういうことがない
妖怪と戦ってるというのもあるが、体に傷を作ってばかりだ
この前の傷だって、下手したら死んでいた可能性もあった
玉藻「………」
神音「……玉藻…？」
………分からない…
法霊さんは、そこら辺にいる女と全然 違う…
神音「玉藻っ！」
玉藻「ハッ！」
神音「何をボーッとしているんですか？治療するなら、早くやってくれませんか？」
そう言って…神音さんは胸を腕で隠し、顔を反らした
…その顔の頬は少し赤くなっており、恥ずかしそうにしていた
神音「…さすがに、ずっと肌を見せ続けるのは…恥ずかしいんです……」
玉藻「っ！？」
見たことない法霊さんの反応を見て、胸が高鳴った気がした
なんだ、今の高鳴りは…？
玉藻「す、すみません…では、ヒーリングします」
神音「え、えぇ…」
気まずい雰囲気のまま、私は法霊さんの怪我をヒーリングで治し始めた
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桜萌(プロフ) - うるふさん» コメントありがとうございます！楽しく読んでいただいて嬉しいです！更新がんばります！(*^^*) (2021年2月18日 14時) (
レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - いつも楽しく拝見させてもらっています！いつか主人公の過去が描かれるのを心待ちに、これからも話を追い続けます！頑張って下さい！ (2021年2月17日 1時) (レス) id: 641c35b43f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜萌 | 作成日時：2021年2月10日 2時
