小学生とは思えない ※玉藻side ページ32
玉藻「………あれは…」
病院の仕事を終え、車で帰宅してる途中…フラついた足取りをしてる人物を見つけた
玉藻「はぁ……」
私はため息を吐き、見知った後ろ姿の人物に声をかけることにした
「キキィ……ガチャ」
玉藻「こんばんは、法霊さん」
神音「…玉藻？」
やはり、法霊さんだったか
車のライトで照らされた法霊さんの姿は、体中が傷だらけだった
玉藻「また酷い怪我を…妖怪にやられたんですか？」
神音「……えぇ…」
玉藻「そういう時は、私に連絡してくれても良いんじゃないですか？」
私は呆れながら法霊さんに近づき、傷口を見た
あまり深くはなさそうだが、放っておいて良い怪我じゃない
神音「この程度の怪我なら、自分で手当てできる」
玉藻「はぁ……そういう問題ではないと思いますが…？」
神音「怪我した本人が良いと言っているんです…放っておいてください」
そう言って、法霊さんは私に背を向けて去ろうとした
フラついてるのに、強情な人だ…
「ガシッ」
神音「ちょっ！？」
玉藻「………」
法霊さんの腕を掴んで、私は助手席に無理矢理 法霊さんを乗せて車を走らせた
神音「玉藻、どこにっ！？」
玉藻「病院だと面倒になりそうなので、私の住んでるマンションへ」
神音「な、なんで…」
玉藻「その怪我を治す為です」
法霊さんに何を言っても、無駄でしょうし…こうした方が早い
神音「………」
しばらく法霊さんは私を睨んでいたが、諦めたのか窓の外を眺めていた
神音「………」
玉藻「………」
私は運転しながら、そっと横目で法霊さんを見た
法霊さんは小学生の子供だというのに、妙に大人びている
下手したら、そこら辺の大人の女よりも大人っぽい
ただ…怒ったり不機嫌になると、口調が荒くなるのは残念だが…
霊や妖怪の知識も小学生とは思えないくらい博識で、冷静に見ている
霊力だって、鵺野先生に負けないくらい強い
ただ、霊力といえば……
玉藻「法霊さん、聞いても良いですか？」
神音「なんですか？」
玉藻「その封具は、いつから付けているんですか？」
そう…法霊さんが耳に付けている封具
私はずっと、それが気になっていた
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桜萌(プロフ) - うるふさん» コメントありがとうございます！楽しく読んでいただいて嬉しいです！更新がんばります！(*^^*) (2021年2月18日 14時) (
レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - いつも楽しく拝見させてもらっています！いつか主人公の過去が描かれるのを心待ちに、これからも話を追い続けます！頑張って下さい！ (2021年2月17日 1時) (レス) id: 641c35b43f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜萌 | 作成日時：2021年2月10日 2時
