鵺野先生、私…幸せです！ ページ31
“一本ダタラ”が消滅したことで、氷づけだった神社は元に戻った
鵺野「ゆきめ！」
鵺野先生はすぐに ゆきめさんの元に行き、抱き上げた
私はそっと離れ、2人を見守ることにした
ゆきめ「鵺野先生…私なんかのために、怪我を…」
それを聞いて、鵺野先生は首を横に振った
鵺野「すまなかった、ゆきめ…俺は妖怪というだけで、君を避けて…君を苦しませてしまった…」
ゆきめ「鵺野先生…」
鵺野「でも…やっと、自分の本当の想いに気がついた」
ゆきめ「本当の…想い…」
鵺野「…笑わないで、聞いてくれ」
鵺野「俺は…俺は君が好きだ！愛してる！」
ついに鵺野先生は、ゆきめさんに本当の想いを伝えた
ゆきめ「…ほ、本当？」
鵺野「あぁ」
ゆきめ「本当に？」
鵺野「あぁ」
ゆきめ「本当に本当？」
鵺野「もちろん」
ゆきめ「本当に？」
鵺野「あぁ、何度も何度も言わせないでくれ…照れくさいじゃないか…これだけ俺が言ってるんだから、ちゃんと……っ！」
鵺野先生は、ゆきめさんの顔を見て息を呑んだ
ゆきめさんは泣きながら、嬉しそうに…幸せそうな顔をしていた
ゆきめ「嬉しい！鵺野先生、私…幸せです！」
鵺野「ゆきめ…」
ゆきめ「幸せ…」
鵺野「ゆきめ…これからは、君を苦しませたりしないぞ」
鵺野先生は空を見ながら、ゆきめさんとの未来について語り始めた
だから、鵺野先生は気づかなかった…
鵺野「………ゆきめ？」
鵺野先生が顔を下げて ゆきめさんを見た時には…
ゆきめさんは、息を引き取っていた
そして ゆきめさんの体は薄くなっていき、雪へと変わって空に上っていった
鵺野「っ………」
ゆきめさんの体は…完全に消えてしまった……
鵺野「ゆきめぇぇぇぇぇええええええええっ！！」
ゆきめさんは、雪に戻ってしまった…
神音「ゆきめさん…」
私はずっと見上げ続けた…雪が上って行った空を、ずっと……
小学生とは思えない ※玉藻side→←鵺野先生が、私にそう教えてくれた…
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桜萌(プロフ) - うるふさん» コメントありがとうございます！楽しく読んでいただいて嬉しいです！更新がんばります！(*^^*) (2021年2月18日 14時) (
レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - いつも楽しく拝見させてもらっています！いつか主人公の過去が描かれるのを心待ちに、これからも話を追い続けます！頑張って下さい！ (2021年2月17日 1時) (レス) id: 641c35b43f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜萌 | 作成日時：2021年2月10日 2時
