手編みのマフラー ページ23
ー登校中ー
郷子「神音さ〜ん！おはよぉ〜！」
美樹「おっはよぉ〜！」
神音「おはよう、稲葉さん、細川さん…ゆきめさん」
振り向くと、そこには稲葉さん、細川さん…手にマフラーを持ってる ゆきめさんがいた
ゆきめ「神音ちゃん、ちょっと聞きたいんだけど…」
神音「なんですか？」
ゆきめ「その…このマフラー、鵺野先生 喜んでくれうかな？って…」
ゆきめさんが持ってるマフラーを見ると、どうやら手編みのようね
上手に出来てるし、暖かそう…
神音「心を込めた物を、嫌に思う人はいないでしょうし…喜んでもらえると思いますよ？」
素直に思ったことを言うと、ゆきめさんは嬉しそうに笑った
本当に、鵺野先生が好きなのね
神音「後少しでこの道を通ると思いますから、待ち伏せしたらどうですか？」
ゆきめ「そうするわ！」
郷子「頑張ってね、ゆきめさん！ぬ〜べ〜だって、たぶん満更でもないはずよ！」
美樹「素直じゃないからな、あの男」
……確かに…
鵺野先生は変な所で意地を張るところがあるし…
神音「ゆきめさん、自信持ってください」
ゆきめ「ありがとう！」
ゆきめさんは良い人だし、とても可愛らしい人
だけど鵺野先生は、ゆきめさんは“妖怪”というだけで突き放してるところがある
確かに、人間と妖怪が結ばれることは難しいのも事実
複雑な関係よね…
神音「ゆきめさん、鵺野先生が来ましたよ」
待っていると、鵺野先生は立野君と一緒に歩いてきた
ゆきめさんは、鵺野先生の元に行こうとしたが…
『あははっ』
私達の前を男女のカップルが通った
そして……
女『ふーっ、ふーっ ね、あったかい？』
男『ははは！あったかい、あったかい』
ゆきめさんはその光景を見て……
ゆきめ「ふーっ、ふーっ ね、あったかい？」
ゆきめさんはさっきの女性がやったように、鵺野先生の耳元に息を吹きかけた
そして……
「パリパリ……パキーン！」
鵺野「うわ〜〜〜っ！！」
鵺野先生の背中が氷づけになってしまった
“雪女”だから、仕方ないのだけど…
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桜萌(プロフ) - うるふさん» コメントありがとうございます！楽しく読んでいただいて嬉しいです！更新がんばります！(*^^*) (2021年2月18日 14時) (
レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - いつも楽しく拝見させてもらっています！いつか主人公の過去が描かれるのを心待ちに、これからも話を追い続けます！頑張って下さい！ (2021年2月17日 1時) (レス) id: 641c35b43f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜萌 | 作成日時：2021年2月10日 2時
