玉藻を見る目 ページ22
玉藻は妖狐の姿から、南雲明彦の姿に戻り…
玉藻『命を…粗末にするな』
玉藻『明彦は…山で遭難して死んだ』
玉藻『私は妖狐・玉藻』
玉藻『理由あって、彼の姿を借りている』
玉藻『ここへ連れてきたのは、その話と遺品を渡すためだ』
そう言って、玉藻は岩崎友絵さんにペンダントを渡した
玉藻『魂というものは、地上に強く想う人がいると、いつまでも成仏できない』
玉藻『ましてや、君が自 殺して地縛霊となり、地上に残れば彼の魂は永遠に成仏できなくなる』
玉藻『忘れろ…そして、新しい愛を見つけるのだ』
玉藻『それが明彦のためでもある…』
私と鵺野先生は、少し離れた所で待っていると…玉藻が歩いて来たわ
鵺野「よっ、色男」
神音「………」
鵺野「少しは人間の心ってもんが、理解できるようになったのかな？」
玉藻「別に…私は最も安全な策を選んだだけですよ…」
玉藻「あの女を殺してあなた達の怒りをかうよりも、説得して諦めさせた方がいいと判断したのでね」
玉藻「私は狐です」
玉藻「口先で人を丸め込むのは得意ですからね…」
そう言って、玉藻は去って行った
神音「………」
私は、小さくなっていく玉藻の背中を見つめながら思った
玉藻…あなたは少しづつだけど、人間に近づいてきてる気がするわ
さっきアナタがとった行動は、以前のアナタなら絶対にしなかったことだもの
鵺野「にしても、驚いたな？」
神音「え…？」
鵺野「神音、玉藻が彼女を殺さないって信じてただろ？」
神音「…別に、そういうわけでは……」
なんとなく、そんな気がしただけ…本当に、それだけ……
鵺野「神音、玉藻を見る目が変わったな？」
神音「は…？」
鵺野「前は玉藻のことを睨んで警戒してたのに、今は優しい顔してるぞ？」
…私が、玉藻に優しい顔している？
鵺野先生はからかうように、私の頭を撫でてきた
鵺野「なんだ？なんだ？お前も、玉藻みたいな顔が好みなのがぁっ！？」
私は鵺野先生の足を思いっきり踏んづけて、言わせないようにした
確かに前と比べて、玉藻に対しての扱いは変わった自覚はある
だけど、別に深い意味はない！
まったく…本当に鵺野先生は、変なことしか言わない！！
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桜萌(プロフ) - うるふさん» コメントありがとうございます！楽しく読んでいただいて嬉しいです！更新がんばります！(*^^*) (2021年2月18日 14時) (
レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - いつも楽しく拝見させてもらっています！いつか主人公の過去が描かれるのを心待ちに、これからも話を追い続けます！頑張って下さい！ (2021年2月17日 1時) (レス) id: 641c35b43f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜萌 | 作成日時：2021年2月10日 2時
