南雲明彦に瓜2つ ページ19
ー玉藻の部屋ー
玉藻は立野君と稲葉さんに腹痛止めの薬を渡した後、話し始めたわ
玉藻「『明彦』は、私のもう1つの名前なんです」
玉藻「妖狐が人間に化けるには、ドクロを頭にのせ、北斗の神の力により術を行う…私もそれによって、今の姿を得た」
神音「それで、そのドクロはどこで手に入れた？」
郷子「まさか、殺したの？」
玉藻「いや、行き倒れの登山者だった」
玉藻「持ち物で分かったが、民俗学を研究する学生で、名を南雲明彦」
玉藻「今の私の姿は、そのドクロの持ち主だった南雲明彦に瓜2つなのです」
玉藻「あの女が見間違えたのも、無理はない…」
なるほど…
だからあの女性は、玉藻をその南雲明彦だと思ったのね
鵺野「そうか…わかったぞ。貴様の企みが…」
神音「鵺野先生？」
鵺野「さては、貴様！昔の恋人に成りすまし、あの女の子とピーな事やプーな事を…！」
私はイラッとし、鵺野先生のネクタイを掴み上げたわ
神音「鵺野先生、少し黙っててくれませんか？」
鵺野「へっ！？神音、何でそんなに怒って…？」
神音「大事な話をしてるのにバカな事しか言わないからですよ！」
まったく、この人は！
玉藻は後ろで呆れ、ため息を吐いた
玉藻「私は人間の女などに興味はありません、が…」
玉藻はチラッと、私を見てきた
私は疑問に思い、玉藻を見ていると…
玉藻「そうですね…人間の女といえば、法霊さん“だけ”には興味ありますよ」
神音「はっ！？」
鵺野「なっ！？」
この狐、いきなり何を言い出すの！？
玉藻「何をそんなに驚いてるんですか？この前、言ったじゃないですか」
神音「それは、そうだが…何も鵺野先生達の前で言わなくて良いだろ！？」
玉藻「別に隠すようなことではないじゃないですか」
何が悪いんだ？という顔で、玉藻に見つめられた
別に、何も悪くはないが…なんだかむず痒いというか、恥ずかしいというか……
鵺野「おい、玉藻！神音は小学生で子供なんだぞ！手を出したら犯罪なんだぞ！？」
玉藻「…？えぇ、知っていますが？」
あぁ、もう！
玉藻のせいで、話が脱線した！！
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桜萌(プロフ) - うるふさん» コメントありがとうございます！楽しく読んでいただいて嬉しいです！更新がんばります！(*^^*) (2021年2月18日 14時) (
レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - いつも楽しく拝見させてもらっています！いつか主人公の過去が描かれるのを心待ちに、これからも話を追い続けます！頑張って下さい！ (2021年2月17日 1時) (レス) id: 641c35b43f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜萌 | 作成日時：2021年2月10日 2時
