【地獄先生ぬ～べ～】孤独な陰陽師4 (ページ3)

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犬神憑きページ3

ほのみさんが“口裂け女”だったことで、周りがパニックになってしまった

だけど何人かはスクープだと喜び、ほのみさんを撮影し続けていたが…

「ガシャンッ！」

あけみさんが割って入り、カメラを鎌で壊した
その光景を見て、2人を『醜い化け物だ！』『視聴率20%はかたい！』など騒いでいた

そんな撮影人達の後ろには、ひろみさんが静かに立っていた

ひろみ「いい加減にしなさいよ、あんたたち」

ひろみ「私にも我慢の限界というものがあってよ」

ひろみさんがマスクを外すと、その口は裂けていた
本当に、自分の力で口が裂けていたのを隠してたのね

『ぎゃあああ！口裂け三姉妹！！』

さすがに“口裂け女”3人に囲まれて、撮影人達は腰を抜かして気絶してしまった
怒らせると、結構怖いかもしれないわね…

ー三○市ー

三姉妹が揃い、次に向かった場所は…

ひろみ「私達の住む家は、この三○市にあるの」

ひろみ「だから私達は“三”のつく場所によく現れる…」

なるほど…
だから、“三”のつく場所に“口裂け女”はいるのね

そして最終的に着いた場所は…荒れてはいるけど、立派な洋館の家だった
その洋館に入ると、あるモノが奉られているのに気づいた

神音「鵺野先生、あれは…」
鵺野「あぁ、“犬神”…！」
ひろみ「そう…私達の家系は“犬神憑き”…わかっていただけたかしら？」

“犬神憑き”

古くから伝わる“黒魔術”で、犬を生贄にして儀式を行い富や名声を得る事ができたそうよ

確かにその代は栄え、富も名声も思いのままよ

だけど何代か後、その家系には殺した無数の犬達の“怨念”が降りかかるのよ

神音「まさか、それがあなた達なんですか？」

私の質問に、ひろみさんは静かに頷いた

ひろみ「えぇ…“犬神の怨念”によって、私達はこんな姿になってしまいました」

ひろみ「死んで霊となってからも取り憑いた“犬神”は離れず、この姿のまま現世を彷徨っているのです」

…ひろみさん達三姉妹の話を聞いて、私は哀れに思ったわ

なんとかしてあげたいけど、これは私の手には追えないわ…