# Episode 2 ページ3
*
「はぁ……」
皇子たちに朝食の席に呼ばれて数分。
(朝食を食べる気になれない…!)
あのあと宮殿へと強制的に連れ帰られた私は、ウンに「朝食ができたよ!」と呼ばれてからずっとこの状態だ。
「そろそろ行かないとだけど……」
やっぱりどうしても行く気になれない。
すると、部屋の扉がキィ、と開けられた。
「なんだ、まだこの部屋にいたのか」
「この声は……」
声のした方へと振り向くと、ワン・ヨさんが私の部屋を見回していた。
「何度見ても飽きない部屋だな」
そう言い、ワン・ヨさんは笑う。
「ワン・ヨさん」
「何度も言っているだろう。さんなんて付けなくてもよい、と」
ワン・ヨさんが一歩、また一歩と私に近づく。
「ほら、、朝食だぞ。食べる気になれないのなら部屋まで運ばせるが」
そして、優しく私の手を取りそう言った。
「い、いえ…大丈夫です!」
「?そうか?
なら、いいのだが」
さっき触れられた所がじわじわと熱くなっていくのが分かった。
(私、何してんだろう…)
はぁ、とまたため息をつき、私たちは部屋を出た。
「A」
「あ…!ウクさん!」
大広間に入ると、ウクさんが私の名を呼んだ。
ウクさんは微笑みを浮かべて、私を手招きしている。
「隣においで」
「はい」
言われるがまま、ウクさんの隣に座ろうとすると___
「ちょっと待った。」
「んわっ!?」
横から違う手が伸びてきた。
「…ペガ?」
「ペ、ペガさん?」
私の手を引いたのは、ペガさんだった。
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桜 - 続きが楽しみです! (2018年12月3日 20時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
姫稀(プロフ) - はじめまして。ソ皇子が好きで、此方の小説見つけて嬉しくて読ませて頂きました。更新楽しみにしてますね。 (2018年8月22日 13時) (レス) id: 6710fe97a5 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 更新お願いします! (2018年8月17日 15時) (レス) id: 7a5b092a46 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 更新待ってます!! (2018年6月4日 15時) (レス) id: 504397ec3a (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - よかったら更新してほしいです!更新待ってます!!頑張ってください! (2018年3月26日 14時) (レス) id: 69efdc2dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エトくん | 作成日時:2017年12月19日 15時