みーつけた。2 (ページ28)

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YOU side
今日は引っ越す日。

持っていくものなんかない。

だって、あの日以来

家に帰ってないんだから。

YM「はい。優奈バイク乗って。」

『え。私は？』

YM「Aバイク乗れるでしょ。」

『何で知ってるの…。』

確かに私はバイクに乗れる。

YM「言ったでしょ？昔っからAちゃんのことを見ていたって。」

『っ…。』

しかも、何で…

私のバイク持ってんの…。

鍵付きで。…。

YM「昨日Aんちから盗ってきたんだよ。」

『いつの間に…。』

YM「さ。出発するよ。優奈ちゃん。後ろ乗って。Aちゃんは僕の後ろをついてきて。」

『はい…。』

久しぶりに外に出る。

このまま交番に行けたら…。

いや

交番に行こう。

YM「さ。手貸して。」

『え…？』

手錠で左手を繋がれた。

そしてもう片方は優奈の右手に。

YＮ「え…。」

YM「逃げないように…。ね？」

『っ…。』

優奈を裏切るところだった。

YM「行くよ。」

そしてそのまま出発した。

裏道を通って。

誰も人がいないところを通って。

知らない道を通って。

進んでいくこと30分。

YM「着いたよ。」

『大きな家…。』

庭はとても広く、3階建ての家だった。

YM「僕の別荘なんだ。人もいないし、最適な場所でしょ？それに

　また…かくれんぼできるね？」

YＮ「っ…もうやりませんから。」

YM「じゃあ僕のものっていう印を今つけてあげるね。」

つまり

刺す

と言うこと。

YＮ「わかりました…。やります…。」

YM「OK～。」

こんなことを言われたら誰だって逆らえないだろう。

YM「あ。ジンに連絡しなきゃ。」

『ジン？』

YM「見張りのことー。」

桜の言っていた…、あの…。

YM「あいつ強いんだよなー。俺の部下にして正解だったよ。」

ジンさんって一体何者なの？

そして、

そんなエリートな人を部下にするなんて

悠真は

悠真は一体何者なの？

教えて。

あなたは

誰なの？