【名探偵コナン】優しすぎる君が【赤井秀一】

優しい ページ32

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流石、頭が回るようだ。


『…まぁいい、迎えに行く。何処だ。』
「エッアッ、ハイ、ポアロっていうカフェなんですけど。」
『わかった』


咄嗟についた嘘、ジンさんはそれを信じたようで、…恐ろしいことに、ジンさんが迎えに来ることになった。この異常事態に私の脳はパニックを起こす。


「じゃあごめん私行かなきゃ！！！！！！！」


ジンさんがついたときに私がいなかったら私殺されそう。こっわ！！！！！！！工藤くんが何か言いたそうにしていたが、私はそれに構っている暇がない。

服部くんにまたね、と挨拶をしてからダッシュで玄関に向かい、有希子さんにお礼を言って飛び出した。走れ、走れ！！！！！！！

殺されたくなければ！！！！！！！急いでついたときには、まだジンさんはいなかった。うぉぉ、首の皮一枚繋がった…。

そのまま息を整えていると、目の前に黒い…ポルシェ？よくわからないがかっこいい車が停まった。

助手席のドアを開けて中から早く乗れとジンさんが急かす。…ジンさん運転できたんですか⁉


「あ、ありがとうございます」


発進してから暫く静かな車の中。私は居た堪れなくなって遂に口を開いた。


「あの、今日はウォッカさんは…」
「別件だ」
「…別にジンさんじゃなくても良かったんですけど…」
「文句でもあるのか」
「イイエメッソウモゴザイマセン！！！！！！！」
「そうだな、強いて言えば」
「…強いて言えば？」


ジンさんはこちらにちらりと視線を向けて笑った。…あ、この人ちゃんと笑うんだ…。


「お前に会いたかったからだな」


ゾワッッッッ！！！！！！！



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