【名探偵コナン】優しすぎる君が【赤井秀一】

優しい ページ25

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何があったのかは分からないけどよかった…。工藤くんはいつになったら動けばいいか分からないと思うから、後でメッセでも入れとくか。


そしてジンさんとウォッカさんが帰って来た。彼らは鬼気迫る様子で「怪しい人間はいなかったか」と尋ねる。よく分からないけどその人が取引相手だったのだろうか、入ったのは工藤くんと酔っ払いが2人ほどだったため、私は黙って首を振った。

他の見張りの人たちの報告も同じようなものだったらしく、2人、主にジンさんはイライラしたように舌打ちをした。こっわ‼本物の人(何がとは言わない)の舌打ちめっちゃ怖い‼私が少し驚き固まっているのに気づいたのか、ジンさんは私を一瞥して後部座席に乗り込んだ。ウォッカさんは運転席にいそいそと乗ると、車を発進させる。


「…ジンさん」
「…何だ。」


私たちが取引しようとした相手、もう死んでいるらしいです、とは言えなかった。流石に言えなかった。言った途端コナン君の死亡率が跳ね上がるからである。うん、ここは知らぬ存ぜぬで通そう‼


「…お疲れ様です」
「…ハッ」


とりあえず中途半端に止まった会話を再開させるために労ってみた。ジンさんは鼻で笑った。ちくせう。ウォッカさんにも「お疲れ様です」とペッコリ頭を下げると、ウォッカさんは此方をみないまま(運転中だから…)、照れたように「ありがとうございやす」と笑った。

私はそれだけで幸せです、ありがとうございます、ご馳走様です…。あ、ジンさん？無表情で私を見てたよ。クッソ怖い。



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