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『ん……ん"ん?』
薬品の匂い…そうか、僕倒れたのか
『守一郎、藤内君、タカ丸さん…』
皆、大丈夫だろうか
ガラッ
数馬「あ、A先輩!目が覚めたんですね」
『数馬君…』
数馬「体は大丈夫ですか?何処かまだ痛みます?」
『いえ、特には(数馬「嘘は直ぐにバレますよ」……』
やっぱり保健委員会の皆さんには隠せませんか
『今朝から頭が痛くて、体も少々ダルいです』
数馬「今日、四年生はいろは合同実技だと聞いていましたけど、其の状態でまさか…」
『あはは……ごめんなさい』
数馬「はぁ…無茶しないでくださいよ」
数馬君、やっぱり……
『ねぇ、数馬君。何か悩み事でも?』
数馬「え!?ど、どうしてですか…?」
『思い悩んでる顔してますよ』
数馬「……はは、流石ですね」
『A先輩ですから』キリッ
数馬「ふふ、……実は今朝、藤内と怒鳴り合いの喧嘩をしてしまったんです。強く言いすぎてしまった事を謝ろうと思ってたんですけど、今日の授業には出ていなくて…」
ごめん数馬君、それ僕のせいだな
数馬「僕、藤内に嫌われちゃったかな」
『数馬君…』
数馬「あーあ、絶対泣かないって思ってたのに」ボロボロ
『……ねぇ』ヨシヨシ
数馬「…?」グスッ
『……数馬君はさ、この後どうしたい?』
数馬「!…藤内と仲直りしたいです」
『わかった、でもその前に…』
数馬「先、輩…?」
『”おいで”』
数馬「!?……本当に、A先輩には敵わないなぁ」ポスッ
そう言い、数馬君は僕に抱きついてきた
『なんとでも言いなよ、僕は君達が可愛くって仕方ないんだから。そんな可愛い子が困っていたら、助けたくなるのが先輩ってものなんだよ。…僕もそうしてもらったさ。ほら、よーしよーし』
数馬「もう、くすぐったいですよ」
『お!笑った笑った、ほれほれもっと笑えー!』コチョコチョ
数馬「ふぁ!?ちょッwAせんぱッ、あははwまっ、待って!」
『待たない!そーれ、こちょこちょこちょ〜♪』
数馬「あはははwもう、だめッ……」
ぱっ
『はい、おしまい!…数馬君』
数馬「はい?」
『きっと、仲直りできるよ』
数馬「!、ありがとうございます!!」
『さて、じゃ僕は先生から逃げるから、またね〜』
数馬「え!?ちょ、」
ドタドタドタ、ガラッ
先生「数馬、ここにA来なかったか?」
数馬「えっと、先程あちらに…」
先生「何!?まぁーてー!」
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nayu - 初コメ失礼します。物語がすっと頭に入ってきて面白いです!ですが、サイトごと消してしまうんですね…。出来ればこのまま残して新しく書いていただけたらなぁ……なんて我儘を言ってしまいたいほどです。新しく書いたものも楽しんで読ませていただきます。 (11月21日 1時) (レス) id: 900d4dc860 (このIDを非表示/違反報告)
Rei ネコスキー(プロフ) - ワハハさん» ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきます✨ (10月17日 21時) (レス) id: fe86824649 (このIDを非表示/違反報告)
ワハハ(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白くて一気読みしちゃいました!更新頑張って下さい! (10月17日 20時) (レス) id: 3a1cae17de (このIDを非表示/違反報告)
Rei ネコスキー(プロフ) - とある漫画家さん» 教えて頂きありがとうございます💦🙇出来る限り早く修正します。 (10月9日 17時) (レス) id: fe86824649 (このIDを非表示/違反報告)
とある漫画家 - 初コメ失礼致します、とても面白い小説で夢主君もとても可愛らしい作品でした。それと設定タグにオリジナル作品と付けてしまわれておりますよ…(*˙ノ(˙꒫˙*) (10月9日 3時) (レス) @page2 id: 4c7c84da7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rei ネコスキー | 作成日時:2023年10月5日 21時