第86夜『私である限り』 ページ41
「遊ぶ? 私は遊んでいる暇は生憎ないんで、遊ぶならあの世で遊んでこいよ。じゃあね哀れなAKUMAさん達」
そういうとAは剣を振り落としAKUMAの顔面目掛けて投げた。光の速さくらいに、目では追えないくらい速く…
あっという間に破壊されたAKUMAと、呆気に取られているラビ達。
「出てきたら?」
その言葉はラビ達に向けられている
恐る恐る出てくるとリナリーがAに抱きつく
「よかった…本当に、よかった…A…!」
「……」
冷たい瞳でリナリーを見るA
もう一度リナリーはAの名前を呼ぶとハッ、と我に返り…、
「り、リナリー達こそ無事でよかったよ!」
ニコニコと笑顔になる。
その笑顔にラビとブックマクは違和感を感じた。自分達に似ている薄っぺらい笑顔に、心なしか……。
「そろそろ歩こう。私達が目指している場所は目と鼻の先だよ」
「あ、あぁ…そうさね!」
先頭に歩くAを見つめるラビ
何かが違う。…何が違う?
───わからないさ
自問自答を繰り返し俯くラビをAは横目で見ていた
(僕はまだ…“私”でいれる。大丈夫だよ。だって“私”は皆のためにここにいるんだからさ)
「……私は、まだ立っているから…“私”は…“私”である限り『闘い』続ける」
ぼそりと呟いた言葉はAKUMAの呻き声よってかき消された
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桜姫(おうき) - とても面白いです!これからも頑張って下さい! (2015年7月25日 22時) (レス) id: 86be40d260 (このIDを非表示/違反報告)
黎闇(プロフ) - あやさん» あはは(^_^;)頑張ってネ (2014年12月12日 18時) (レス) id: f9e9bf6ba4 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 黎闇さん» いやいや、大丈夫だよー。うちはのんびり待ってるから!うちはただ今他の作品で精一杯で「ぎゃー」って叫んでるよ(笑)でも、頑張るよ! (2014年10月23日 23時) (レス) id: e549f9942a (このIDを非表示/違反報告)
黎闇(プロフ) - あやさん» 最近、更新出来なくてごめんね〜。色々あって…とりま!あやさんも頑張って! (2014年10月23日 23時) (レス) id: f9e9bf6ba4 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 久々の更新キター!うちもそろそろ書き出さんとなー……… (2014年10月23日 23時) (レス) id: e549f9942a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野良猫ちゃん x他1人 | 作成日時:2014年8月10日 16時