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信じない 111 ページ34

「え………?」

俺はそこで見切りをつけた。

「これ以上話す義理はない。少し話しすぎたくらいだ」

詮索するな、そういう意を込めて、俺は黙る。


「……」


俺達の間に沈黙が降りる。


「…帰るぞ」

嫌になったので、そう声をかけ、歩き始めた。



「……」

小柳ありさは俯いたまま、とぼとぼと歩いている。

「はぁ…」


そっとため息をつく。
路地を出る直前、俺はなにか思案しているであろうそいつに声をかけた。

「お前には関係の無い話だろう。何故そこまで悩む必要があるんだ」


というか、なぜ俺がこんなに気遣わなくちゃいけないんだ。


「…今はあなたに《鬼》がいるのよね…?」


俺は何も言わない。

無言は肯定。それが常識ってもんだ。


「……そう」

その無言の中に何を汲み取ったのか、それだけ言ってまた黙る。


面倒なやつだな。俺には分かりえないやつだ。
だから人間は面白いのだが、気に食わん。



俺たちはそのまま家に帰った。

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設定タグ:家庭教師ヒットマンリボーン , 原作沿い , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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ミリア - 面白かったです続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀が逆行か雲雀の姉か妹か娘がワールドトリガーかアニメKかヒロアカか銀魂とコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも頑張ってください (2018年2月21日 18時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
MAKOTO@低浮上(プロフ) - ベルさん» 大丈夫です!コメントありがとう!くっちゃん! (2017年5月27日 23時) (レス) id: b20568eb49 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - あれ?なんかバグっちゃいました! (2017年5月27日 20時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - ファイトー!! (2017年5月27日 20時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ベルの - 琴ちゃんファイトー!! (2017年5月27日 20時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MAKTO | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年6月19日 3時

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