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信じられない 96 ページ16

同情なんかしない。する必要が無い。
ほぼ非合法マフィアようなLärmに所属してしまった以上、捕まれば復讐者の牢獄は確実。

僕?僕は復讐者と知り合いだからね。旧友…と言ってもお互い利用してるだけだけど。
少しの融通ならきくわけだ。


「A、ワタシはこの娘を殺しに来ました。
もし、貴方が殺すのであれば、ワタシの仕事はひとつ減り、貴方の仇へと近づく。

どうです?殺してこの勝負を終わらせてください」


提案というより、強制だね。
コルアの言うことは聞きたくないな。

って、仇に近づくじゃなくて、君がその仇でしょ。


まぁそれでも、Lärmの構成メンバーを1人でも減らせることはいいことだね。


「じゃあ、今度こそ死んでもらうよ」

あっちゃんの方を向き、ニコリと笑った。

絶望と驚きで気力を失っている。


本来の使い方ではないんだけどね。
そう思いながら、逆刃刀を出し、あっちゃんの首を落とそうとした。


「待って!!!」


ピタ、と僕の動きは止まった。
あっちゃんの首ギリギリで。


「なんで止めたの








ツナくん」



真っ直ぐな瞳でこちらを見ている彼は、怖がりながらも覚悟があった。

「こ、殺す必要は無いと思う!
だ、だから…その…リング取って終わりでいい…よね?」


甘甘だね。甘すぎる。

でも、容姿も覚悟も似すぎてるんだよ。


僕の目には、ツナくんとジョットが重なって見えている。
狡いな、ツナくんは。故意じゃなくても、ジョットと同じ目同じ覚悟なんだから。


僕は、逆刃刀であっちゃんの首にかけてあるチェーンを切った。

万物は重力に逆らうことはできない。
そのまま、チェーンもハーフリングも地面に落ちた。

そのリングを拾い、自分のハーフリングと合わせる。


「これで僕の勝ちだよね」


有無を言わせないように、チェルベッロに問う。


「あ、はい」


少し反応が遅れたが、チェルベッロは頷いた。


「勝者は、雪野A!」


ツナくんファミリーは喜び、ヴァリアーは顔を顰め…てはいなかったが、不機嫌そうだ。


ただ1人、この場に合わないことを考えていた奴がいた。



「つまらなくなりましたね、貴方の復讐心も世界も」


奴の口は歪んだように、何故か弧を描いていた。

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設定タグ:家庭教師ヒットマンリボーン , 原作沿い , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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ミリア - 面白かったです続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀が逆行か雲雀の姉か妹か娘がワールドトリガーかアニメKかヒロアカか銀魂とコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも頑張ってください (2018年2月21日 18時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
MAKOTO@低浮上(プロフ) - ベルさん» 大丈夫です!コメントありがとう!くっちゃん! (2017年5月27日 23時) (レス) id: b20568eb49 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - あれ?なんかバグっちゃいました! (2017年5月27日 20時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - ファイトー!! (2017年5月27日 20時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ベルの - 琴ちゃんファイトー!! (2017年5月27日 20時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MAKTO | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年6月19日 3時

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